ブラック・スワン
2010年 12月 30日
一言で言うと、過干渉の母親に育てられたニナ(ナタリー)の性的欲求不満爆発映画。
ニナは、自分に自信がなく、被害者妄想も激しく、精神的に未熟な人間です。これもすべて抑圧された性欲から来てるらしく、映画全般にわたって、ニナのマスターベーションシーンやレズビアンシーン、セクシャルシーンが満載。
さっさと処女捨てて恋愛楽しめばいいのに!と思うんですが、そこは二ナの潔癖さが邪魔して妄想だけで終わっちゃうんですね。なんだか思春期の中学生みたいです。抑圧されればされるほど、興味が湧いてきて、頭の中がそればっかりになっちゃう、みたいな。
相手役がニナ・ミクスだったのは良かった!
彼女は北米のTVコメディ「That's 70s Show」から火がついた女優さんで、これまでにも日本ではあまりヒットしなさそうなコメディ映画なんかに出演しているんですけど、大きな目と豊かな髪と華奢な体つきが、セクシー&キュートなんです。
ブラック・スワンでは、彼女のそんな特徴を最大限に生かす、自由奔放で欲望に忠実なリリー役をこなしています。自分とは対照的であるが故に、ニナは、リリーに対しコンプレックスを感じると同時に強く惹かれていきます。
2人のベッドシーンは短いながらも、妖しくってセクシー。
全体的には、少し期待はずれでした。
というのも、私は、スワン役をめぐっての心理サスペンスを期待しちゃってたんです。蓋を開けてみると、ニナが勝手に妄想に走って自分で自分を追い詰めていく、完全に一人相撲な展開だったので。
あと、カメラワークがBusy過ぎだかな。あそこまでゴチャゴチャさせる必要はないような。
現実と妄想がシームレスに続く映画ならアイズ・ワイド・シャットやジェイコブズ・ラダーのほうが面白かったなー。
▲ by myums | 2010-12-30 15:16 | 映画・海外ドラマ は行