硫黄島からの手紙 Letters from Iwo Jima
2007年 03月 24日
やっと見ましたよ、『硫黄島からの手紙』。
あんまり言うことないですね。
日本人にもアメリカ人にもそれぞれ家族がいて、感情のある一個の人間なんだ。っていうことは当たり前で分かりきってることなので、今更イーストウッドに言ってもらう必要もなかったです。
あと、中村獅童が洞窟で日本刀を振りますシーンが、歌舞伎すぎ。
あれは、『俺は歌舞伎役者だぞ~』っこと?それともイーストウッドのアイディアなの?
見てて恥ずかしかったよ。
日本の武士道とか大和魂とかってものを美徳としたり、切なさを覚えたりする機能を持ち合わせていない私には強く衝撃を与える映画ではありませんでした。あの時代の日本がそういう思想だったのだから、映画がそうなってしまうのも仕方ないんですが、なんとなくイーストウッドのマスターベーションを感じてしまって。
でも、二宮くんの役は良かったです。私があの時代に生きていたら、きっと二宮君のように国家の勝利より個人の幸せを貫くために必死になってたと思うので。映画序盤で彼が言ってた「こんな島、アメリカ人にくれてやれ!」ってセリフと、セピア色の映像は好きでした。
なかなか難しいことですが、「負け」を認めることが、時には「勝利」に繋がるんですよね。
by myums | 2007-03-24 13:26 | 映画・海外ドラマ あ行