旦那の名はBoo。変なカナダ人。得意な日本語は「ヨッパラチャッタ~」。その妻、Myums。3年間の交際、5年間の結婚生活を経て、2011年1月に長女みっしゃんが誕生。Booも私もLovelyなみっしゃんにメロメロな日々です。


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タグ:映画・コメディ ( 40 ) タグの人気記事

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『アリス イン ワンダーランド』を観ました。

いやー、キャラ設定最高!
ウサギのもふもふ具合といい。ジョニー・デップの白塗りといい、顔の中身が真ん中に寄り過ぎな生意気な双子といい、すべてのキャラがエキセントリック。
特に赤の女王の強烈さと言ったら、笑っちゃいます。
頭でか過ぎだよ!

見た目普通な白の女王でさえ、常に腕をゆるやかに上げ、優雅に振るまう姿がもはやギャグ。

原作「不思議の国のアリス」でも、登場するキャラクターのユニークさは重要ポイントですよね。
そこにティムが共感し、力を入れてるのが分かります。

それと、アリスが大きくなったり小さくなったりするたびに、ドレスを替えるのも華やかで素敵です
帽子屋役のジョニー・デップがちょちょっと縫って作った赤いドレスが、かわいい!

みんなが良く知っている「不思議の国のアリス」のエピソードをちりばめ、かつオリジナルのファンタジックアドベンチャーに仕上がっていて、かなりエンターテイメント性の高い作品です。
その大衆臭さがティムファンには残念な結果だったようで、「ティム・バートンにしては毒気がない」という評価も耳にします。確かにストーリーやセリフは単純明快で、グロさはまったくありませんが、奇抜な色彩や世界観は最後まで飽きることなく楽しむことができました。

最後に、エンディングロール必見。フレームの四隅に毒々しい植物が成長していくんですが、3Dで見るとウニョーンとスクリーンからはみ出してこちらに伸びてくるように見えます。これがいい。
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by myums | 2010-06-25 22:03 | 映画・海外ドラマ あ行
『イングロリアス・バスターズ』を観ました。

『パルプ・フィクション』以来、久々に楽しめたタランティーノ映画でした。タランティーノお得意の無駄なダラダラ・モノローグもありつつ、ブラックユーモアあり、濃いキャラ設定あり、最初から最後までテンポも良かったです。逆手に取ると、タランティーノにしては奇天烈具合がいまひとつと言えるくらい、収まりよくまとまった作品でした。

個人的には、そのくらいが丁度良いです。キル・ビルvol.1なんかは、私にはマニアックすぎてついていけなかったので。
キル・ビルのしっちゃかめっちゃかと、オマージュ詰め込みぶりを期待してこの映画を観ると、ちょっと残念な結果になるかもしれません。

パルプ・フィクションから無駄を少し省いて、ストーリー性を強くしたのが、この『イングロリアス・バスターズ』。だから、(私のように)タランティーノ好きじゃなくても、楽しめると思います!

映画のタイトルでもある「イングロリアス・バスターズ」は、連合軍のナチ狩り特殊部隊。ブラピはそのリーダー役でアメリカ南部出身なんですが、ブラピは南部訛りが非常に似合う!訛りがうまくコピーできているかどうかは分かりませんが、そんなことはポイントではなく、ブラピの演技にはコミカルなリズム感があるってこと。
スナッチのときの、しゃべり方も最高でしたよねー。
バーン・アフター・リーディングのときみたいに、根っから頭の足りない役はいまひとつだけど、切れ者なのにどこか抜けてるとか、一生懸命の中にに漂うユーモラスを表現させると、いい味だすんだよね。

そして、この特殊部隊イングロリアス・バスターズは、ナチから恐れられる存在であるはずなのに、隊員がなぜかみんなヤサイ。完全インドア系の外見。でも、すごく強い。バッドで殴り殺したり、頭の皮を剥いだりと、ナチと同じくらいの残酷さ。

隊員の一人に、北米ドラマ「The office」でおなじみの彼も出演。

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セリフは少ないものの、結構クローズアップされてます。でも、演技は…、硬い…。

幼い頃、ナチに家族を殺され復讐を誓うショシャナ役に、メラニー・ロラン。これまでタランティーノの女優選択眼がどうも好きじゃなかった私。でも、今回はいい!メラニーきれいだよ〜。パンツルックもドレスも、美人は何着てもいいね!最後の赤いドレスも良かったし、高笑いも美しかった。

赤いクリーム・チークを、戦場に向かう戦士のごとく、頬になすり付けるシーン。かっこ良かったです。でもクリーム・チークって少量ずつ伸ばしていったほうがいいと思うよ!

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メラニー・ロラン含め、今回のタランティーノ映画は、ヨーロッパの役者陣が本当に良かったです。特に、ユダヤ人ハンターの異名をとる大佐役の人。クリストフ・ヴァルツっていうそうです。外見は近所のおっさんですが、平凡な役からトリッキーな演出まで、なんでもこなしてくれそうな雰囲気。

グッバイ・レーニンで主演してた子も出てました。

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まあ、悪くないけど、可もなく不可もなく。今イチ役に乗り切れてない印象でした。あんまり個性が強くないから、タランティーノ向きじゃないのかな。2 days in Parisにチョイ役で出てた時は、ほんわかしてて良かったんですけどね。

最後に。
冒頭のシーンで出て来たフランス人のパパンが、かっこ良かった!
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by myums | 2009-11-29 21:19 | 映画・海外ドラマ あ行
いやあ、見ちゃいましたよ。
ザック・エフロン主演

こんなティーンムービー見ちゃうなんて、恥ずかしいっ!!
しかも、ザック・エフロンだよ。十代の女の子にきゃあきゃあ黄色い声援浴びてるアイドル俳優だよ。ハイスクール・ミュージカルだっけ。踊って歌いながら恋する高校生。まぶしすぎて、目がつぶれちゃうよー(/ω\)

とかなんとか、けっこう馬鹿にしつつ見たものの、面白かったんですよ、これが。ははは。しかも、実は私、こういう体が入れ替わっちゃう系がすきでして。リンゼイ・ローハンがママと入れ替わっちゃう映画も見たし、館ひろしと新垣ゆいが入れ替わっちゃう『パパと娘の7日間』なんて、館ひろしがクネクネするのが可笑しくて、大好きでした。
多分、子供の頃に読んだ『おれがあいつであいつがおれで』って本が好きだったのが、今も影響してると思われ。

最終的には元に戻って大団円って結果が見えてるんだけど、17歳に戻ったマイクが離婚寸前の奥さんに言い寄ったりして、周りから見たら完全に熟女キラー。そういう外見と中身のギャップが、くだらなくって笑えるんだなー。

そんでもって、ザック・エフロンもやっぱかわいかった。
若い頃の、レオナルド・ディカプリオみたいな。
写真よりも動いてるときのほうが魅力的なのも、レオと一緒ね。

それとは対象的に、マシュ・ペリーはオヤジになったなー。あのお腹…。(ノ_-。)
元々好きな俳優さんじゃないけど、フレンズで見慣れているせいか、親近感のある人です。
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by myums | 2009-07-19 23:33 | 映画・海外ドラマ さ行
『そんな彼なら捨てちゃえば?』を見ました。
このタイトルから容易に察しがつくように、女性目線のラブコメ。
ノーマークどころか存在すら知らなかった映画なのですが、友人に勧められて見たところ、キャストがなかなか中途半端に豪華じゃん!

女性陣は、ジェニファー・アニストン、ジェニファー・グッドウィン、ドリュー・バリモア、スカーレット・ヨハンセン、そしてジェニファー・コネリー。

なぜ、ジェニファー・コネリーがベタなラブコメに!?
ぎすぎすとした神経質な感じが、ほかの女性キャストは一線を画した存在感でした。そういうところが個人的に好きなんだけど、やっぱりこういう女女したタイプの作品だと、浮いちゃうね。

プロデュース業でも忙しいドリュー・バリモアは、本作品でもプロデュースやってたみたいで、ちょい役でスクリーン露出が低かったのが良かったです。私は彼女の顔が好きじゃないのです。アウトローな生き方は好きだけど。

男性陣は、これまた知名度の低いコメディ系の役者さんばかり。
でも、私の好きなジャスティン・ロング出演してた。(^^)ニコ
でも、私の苦手なブラッドリー・クーパーも出演。
あと、ケビン・コノリーっていう人。よく知らない。

女性陣と比較すると、日本での知名度に格段の差がありますね。あ!忘れてた!ベン・アフレッグも出てたよ。俳優業も監督業もぱっとしないけど、ジェニファー・ガーナーと可愛い娘さんと私生活では幸せそう。
映画の中では、ジェニファー・アニストンの彼氏役。7年も同棲してるのにアンチ結婚を唱えて、いつまでも踏ん切らない男を好演。まあ、俳優業はこのくらいの規模の映画で抑えて、監督業に精を出して欲しいものです。
数をこなして一皮むけたら、いい作品を創りそうな気がする。

この映画はアンサンブル・キャストによる群像劇で、それぞれの恋愛模様を描いてますが、ジェニファー・アニストンとベン・アフレッグの恋愛が一番リアリティーがあって、時代に合ってる感じがしましたね。その他のエピソードは、薄味。ラブコメでは使い古された話ばかり。

特にジェニファー・グッドウィンの、延々続く頭悪い行動には、見てるこっちが恥ずかしくなりました。デートの後に一週間も連絡ないのに、延々電話を待ち続けるし、すぐに「運命の人」だと思い込むし、ちょっと優しくされると舞い上がって、「彼は私のことが好き」とか、あんた高校生じゃないんだから、ちょっとは自分を客観視する目を持たないと。

こういうのを Funny, Cuteと思える人に、またはSex and the Cityが好きだった人なら楽しめるんじゃないかな。
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by myums | 2009-06-08 18:00 | 映画・海外ドラマ さ行

グラントリノ

二本目。今年最後の映画紹介は、クリント・イーストウッド主演監督作品『グラン・トリノ』。

イーストウッドの役所は、朝鮮戦争に出征経験を持つ差別主義者。ものすんごい偏屈で、アジア人に対してだけじゃなく黒人にも、自分の家族にも、いっつも文句ばっかり言ってるおじいちゃんです。
そこへ、隣に中国少数民族の家族が引っ越して来て、ひょんなことから交流が始まります。徐々に自分の中の差別や偏見が解けて行くのを感じるイーストウッド。
そして、アジア人ギャングの抗争に巻き込まれ・・・。


中盤までは、おもしろかったです。
イーストウッドの演技は相変わらずで、偏屈だけどそれが妙にコミカル。Booも私も「What a grumpy grandpa...」と飽きれながらも笑いながら見てました。
意思とは裏腹に英雄扱いされて、毎日お花やら食べ物やらをドサドサ運んでくる中国人たちに、
「(ー'`ー;)ムムーーーーーーーーー・・・」
と、うなりながらも、自分の好きなチキンだけはいただいておくとか、お腹すいてビール飲みたいから、隣の家のパーティーに参加するとか、意外に食べ物に弱い所がかわいかったりして。

中国人の名前もうまく発音できなくて、「ヤムヤム」(YumYum:おいしいって意味)と呼んだり、病院では、移民のナースに、コワルスキーという自分の名前を発音してもらえず、ケッと思ったり。←でも自分が人の名前を発音できないのは棚上げ。
私もカナダの病院で、「変な名前の人がいる!」と思ったら自分の名前を呼ばれてた、という経験があるので、この場面はすごい同感でした。

だけど、クリント・イーストウッド映画なんだよね、結局。
説教大好き。
独壇場のセリフ長いよ・・・。
なんでもかんでも言葉にすれば良いってもんじゃないでしょ。セリフは一言で、あとは表情とか空気で観客に伝える、っていう表現方法を知らないのかねー。
後半のストーリーも、ベタすぎる。 あそこまでやる必要があるのかしら。

勧善懲悪が好きな人には安心感のある映画です。
私にはCheeseyすぎた! こういう映画、だめだー。
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by myums | 2008-12-31 17:02 | 映画・海外ドラマ か行

Zack and Miri Make a Porno

年末駆け込みで映画2本ご紹介。
まず1本目は、『Zack and Miri Make a Porno』

幼なじみであり親友であり、10年来のルームメイトであるザックとミリ。2人とも超ビンボーで、このくそ寒いのにガスは止まるし、電気も止まるし、とうとう水道も止まった! このままじゃ、死活問題っつうことで、ポルノ映画を作ってお金儲けましょー。

いやあ、ばかばかしくておもしろかった!
出演者のキャラが濃い!

アソコでシャボン玉(   ̄)y—oo0O0O〇○** 作れる女とか、いつでも好きなときに勃起できる男とか、差別発言に敏感すぎて「ブラック・コーヒーの日」にまで「Why dont you make "Nigga Tuesday" Huh!?」と食って掛かる黒人とか。

出演俳優も私の好きなコメディ俳優ばっかり。

主演のセス・ローゲンは日本ではまだ無名かな? 『ノックト・アップ』っていうコメディ映画で主演して以来、大人気。皮肉の利いたジョークをひょうひょうとかますんだけど、憎めないんだよねー。
以前、『Freaks And Geeks』っていうTVドラマにも出てて、その頃から、皮肉屋のいい味だしてました。このドラマは、最高に面白かったのに、出演者がどんどん売れっ子になったからか、1シーズンで終わってしまったのが、残念。
スパイダーマンの親友役だったジェームス・フランコも不良役で出てるよ!


ジャスティン・ロングも作り込み過ぎのゲイ役がマヂうけた。ジャスティンの緊張感のなさが好きだな〜。笑顔かわいいしさー。この人きっとすごく賢い人なんだろうな。

『スーパーマン リターンズ』の主演の男の子(名前分かんないや)もチョイ役で出てたけど、まだ自分を捨て切れてない! でも、顔は時代遅れのハンサムだし、純朴オーラ出てるから、ベタなキャラが好まれるコメディには向いてると思うなー。


パリス・ヒルトンのSEXビデオ流出ネタとか、Star WarsをStar Horse(HorseはSEXシンボル。日本でも馬並みって言うよね)にしちゃったりとか、ものがポルノだけに下ネタ多いけど、お正月にごろごろしながら見るにはうってつけのオバカ映画でした♪
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by myums | 2008-12-31 15:23 | 映画・海外ドラマ さ行
もう年末ですね〜。
早いものです。
今年は学校に通い始めたり、仕事もチームが変わってProjectに関われるようになったり、Wii Fitを始めたり、引っ越したりと、いろいろと新しいことを始めることができた一年でした。

一番嬉しかったのは、昇給したこと〜。
うほほー。
会社での自分の評価を試すつもりでチャレンジしたRaiseだったので、認められて嬉しかった! 

来年は、今年始めたことをどこまで伸ばせるか、チャレンジの年になりそうです。

このブログについては・・・。
最近更新さぼってるね。だめね。
おすすめしたい映画はあるんだけど、なかなか更新する時間と気力がなく。
ブログについては、ぼちぼちやっていきます。

ちなみに、今、おすすめした映画は、
『パリ、恋人たちの2日間』。アメリカ人の彼氏と、フランス人の彼女がパリに2日間滞在するお話。典型的なフランスを体験するアメリカ人の苦悩みたいな。
SEXと料理とアートと人種差別主義者。まあ、全部が全部そうじゃないだろうけど、パリってそんなイメージよね。
彼氏の方も、フランス語が分からないばっかりに、悪口言われてるんじゃないかと疑心暗鬼になっちゃうくらい神経質なのが問題あり。彼の体験するカルチャーショックもさることながら、2人の交わす会話がとっても面白い。政治や文化や皮肉を絡めてウィットに富んだジョークの連発です。

「こりゃ、パリには住めねーなー」と思うかも!

では、皆様良いお年を。
来年もよろしくお願いいたします。
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by myums | 2008-12-30 16:14 | 映画・海外ドラマ は行

ぜんぶ、フィデルのせい

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『ぜんぶ、フィデルのせい』を観ました。

おもしろかった!
何より主人公の少女アンネと弟フランソワのキャラがしっかり立っているところが最高。やぶにらみで膨れっ面のアンネは、賢くて頑固で、意見をはっきりと口に出すことのできる子。フランソワは天真爛漫、順応性に秀でた素直な優しい男の子。
この2人の対比が映画の中でも生きてました。


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映画は、70年代のフランスが舞台。欧米や日本で革命活動が盛んだった激動の時代です。ブルジョアで保守派だったアンネの両親も、共産主義に傾倒し突然極左になってしまいます。
アンネの生活は一変。


弁護士だったお父さんは仕事に行かなくなっちゃうし、「マリー・クレール」の編集者のお母さんは、女の人のチューゼツ運動(ウーマンリブ)に夢中で、広いお庭のあるオウチから、狭いアパートに引っ越して、お手伝いさんもベトナム難民とか中国人とかころころ変わるし、変な服着なきゃいけないし、大好きだった宗教の授業にも出れなくなっちゃった!
前の生活のほうがいい!


理不尽な大人たちにいっつも怒ってたアンネ。
そりゃそうだよね。おっきな家の方がいいし、おいしいご飯食べたいし、共産主義ってぜんぜん楽しそうじゃない。デモ行進にまで無理矢理参加させられて、アンネかわいそう。


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しかしそんなアンネも、民族によって信じられている神話が違うことや、保守派のおばあちゃんが言うことと、ヒゲの革命家たちが言うことの違い、団結と流されることの違い、それから本当の自由というものを学んで行きます。

「お父さんたちは前は間違っていたのね? そして今は正しいと思ってる。だけど、どうして今が正しいと分かるの?」
そんなするどい質問をぶつけて親を困らせていたアンネ。だけど今は分かるのです。お父さんもお母さんも、何が正しいのか分からないのかもしれない。ただ、自分が正しいと信じるもの。それがキョーサン主義だったのかもしれないことに。
アンネは、左派でも保守派でもなく、自分が正しいと思うことを自分の意志で選択していくのです。

これからアンネはそのクールな瞳で、この先の世界をどんな風に見て行くのだろう。
弟のフランソワの成長も気になる。
続編作ってくれたらいいのに。


もう1つ、うまいなーと思ったのは、カメラワークも脚本も、9歳のアンネの視点で動いて行くところ。両親がどのように思想を変えて行ったのかとか、外でやってる活動とかの具体的な描写は一切なくて、アンネの冷めた目を通して描かれる大人のバタバタは、滑稽なくらい。
この描き方のおかげで、見てる側に当時の社会情勢の知識がなくても、十分楽しめる作品になってると思います。
まあ、知っていればもっと味わい深くなることは間違いないですが。


インテリジェンスとエンターテイメントがうまく融合した作品です。ぜひご鑑賞あれ!
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by myums | 2008-10-16 18:45 | 映画・海外ドラマ さ行

The Visitor

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『The Visitor』を観ました。

妻と死別して、書くことにも教えることにも情熱を失い、なんとな〜くただ生きてるだけの大学教授のウォルター、62歳。枯れてます。
ある日、20年以上も放置プレイだったNYのアパートに訪れると、なんとそこには見知らぬ若いカップルが住んでいました。
お互いにびっくり仰天。
話を聞くと、中東出身のトレイクとザイナブの2人は、どうやら住処がない様子。二人を不憫に思ったウォルターは、新しいアパートが見つかるまでの間、自分のアパートに住まわせてあげることにします。

ウォルターはトレイクの演奏するジャンベに興味を持ち、のめり込み始めます。ジャンベを叩いていると、ビートと一体になることができる。頭の中は無であるのに、確かに自分は存在していると感じることができる。


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ウォルターを演じるのは、私のベスト・北米ドラマ
『シックス・フィート・アンダー』で主人公の死んだ父親役をやっていたリチャード・ジェンキンス。シックス〜のときは、人生を達観した(と言ってもすでに死んでる亡霊ですが)粋なおじさま役がとても似合ってました。
彼は華もなくて、演技も味なんだけど、ちょっとすねた感じの表情が、「この人って内に色んなものを持っていそう」と思わせてくれる。目立たないのに印象に残る役者さん。

ウォルターは惰性で生きているように見えるし、本人もそう思ってるみたいですが、心の底ではパッションを求め続けていたんだと思います。そして音楽が大好き。自分が思っている以上に、情熱的な人。
大学のキャンパスで生徒が演奏するバケツドラムを耳にした瞬間、その激しいビートとリズムに心を奪われて、足蹴く通います。本当はビートに合わせてダンスしたいくらいなのに、隣でさりげな〜くランチを食べながら演奏を聞いたりして。

そういうのわかるな〜。
私も結構そういうタイプ。スポーツ観戦とかしてても、淡々と見ちゃって、立ち上がって盛り上がってる周囲との温度差が寂しかったりすること、あります。かと言って、別にしらけてるわけでもなく、心の中では大興奮なんですよ。周りと一緒に私も盛り上がりたい欲求はあるんですが、なぜかそれが外に現れない・・・。悔しいもんだから、無理矢理テンションあげて、後でどっと疲れちゃったりして。

だからこそ、自分の殻をぶち破って感情を発散できることに出会えたときの感動は、計り知れないのです。抑えきれない感情が津波のように押し寄せて、それに飲み込まれて、体外に爆発させるときの高揚感と充足感。
ウォルターは情熱を注げるものにやっと巡り会ったのです。


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ジャンベを教えてくれたトレイクとの間に友情も芽生え、ウォルターは生きる活力を取り戻して行くのですが、ささいなことからトレイクが警察に捕まり、違法滞在者であることが発覚してしまいます。

正直言って私は、トレイクの祖国シリアの現状を知らないし、アメリカの不法移民問題も知識としては知っていても現実を目の当たりにしたこともありません。
だから、知ったかぶりなことは言えませんが、誰にも彼もビザを発給することはできないから、アメリカに経済効果をもたらしてくれる人だけがグリーンカードの対象になってしまうという国の事情も理解できるし、窓口の人間だって1人1人に感情移入していては仕事にならないでしょう。
一方、トレイクのような弱者は不当に扱って切り捨てても良いという姿勢には、人間として憤りを感じたりもします。

たとえば、2世代に渡ってアメリカに住み、滞納することなく税金を納め、近隣からの人望もあり、コミュニティーに貢献している健康な人物には労働ビザを発給、なんて制度があったら良いのに。「人格優良者ビザ」とか!?

やっぱり移民問題に直面してないから、発想がくだらないですね・・・。

この映画が良かったのは、移民問題を絡めながらも大仰な社会派ドラマとしてではなく、最初から最後まで一人の初老男性の人生ドラマとして描かれていたところ。核がぶれなかったのは、本当に良かった。

ハッピーエンドではないのに、確固たる強さを感じる映画です。


いただけないのは、予告編。
ベタなお涙頂戴物みたくなってて、cheezy!!
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by myums | 2008-09-27 23:29 | 映画・海外ドラマ は行

ウォーリー -Wall-E-

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Wall-E を観ました。
ピクサー映画では、ファインディング・ニモ以来に秀逸と思えた作品でした! とってもキュートで、楽しくて、スイート。

なんといっても、ウォーリーのキャラがかわいい。
ウォーリーはゴミ処理ロボット。巨大なゴミ惑星と化した地球で、700年もの間たった1人でゴミを処理し続けています。
薄ら汚くてオンボロもいいところのロボットなんですが、とっても好奇心旺盛。ゴミの山の中から自分だけの宝物を見つけては、オウチに持って帰ってコレクトしてるんです。
そのオウチが、またかわいくて。
電球でキレイに飾り付けされてたり、回転式の棚にコレクションがズラリと並んでいたり、ウォーリーが毎日毎日少しずつデコレイトしていった感じが伝わってくるんですよね。

一番好きだったのは、ゴミ処理中にゔるるるるるるるるるるって小刻みに震えるウォーリー。目が半目なのがウケる〜。まねしてやったらBooがオオウケしてました。

ウォーリーの友達は、ゴキブリ君。ウォーリーの周りをちょろちょろしてるので、よく間違えて踏みつぶされますが、絶対死にません。さすがの生命力です。


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そんなある日、空から大きな宇宙船がやってきて、真っ白でツルツルしたロボットを置いて去って行きます。彼女の名前は、イヴ。でもウォーリーは発音できなくて、「イヴァ」と呼びます。これがまた、たどたどしくて、「いぃぃぃぃいば?」って感じでかわいいんです。


ウォーリーはイヴァに恋をします。
彼女の気を引こうと、ゴミの山の中から見つけた小さな植物を見せた途端、イヴの体の一部がパカっと開き、中に植物を引き込み閉じると、そのまま動かなくなってしまいます。

蚕の繭のように動かずしゃべらなくなったイヴ。それでもウォーリーはイヴを雨から守り、名を呼び続け、ちょっとしたデートに連れ出し、彼女が戻ってくれるのをひたすら待ちます。
ここの場面、すごく切ない!!

この辺まで出てくる会話は、「うぉ〜り〜」、「い〜ば〜」、くらいです。ロボット同士なので、会話らしい会話もないんですが、表情豊かに感じるのがすごいです。
名前の呼び方のバリエーションだったり、目や手足の動きなどで感情を伝えるのです。無機質なものに命を吹き込む手法って、ピクサーはほんとに上手。ウイリーの目がへにょーんって下がったりするの見ると、胸がきゅーんとなっちゃう。

イヴのツルツルな質感とか、降り注ぐ日差しの柔らかさとか、フォーカスを絞ったような見せ方とか、そういう映像技術ももちろん素晴らしいんですけど、アニメのべたっとした感触の良さも忘れてなくて、その辺のバランスもいいなって思います。

予告編みてみて。



もう1つ面白かったのは、人間の描き方。
中盤、ウォーリーはイヴを連れ去った宇宙船にくっついて宇宙へ飛び出します。宇宙船は、地球という住処を失った人間が、すべてを機械制御に頼って生活しています。食事はすべて液状化され、どこへ行くにも自動イスみたいのに乗って移動。運動不足に栄養過多のせいで、みんなデブ。自分の足で立つことさえできなくなってるのです。
そんなですけど、話してみるといい人ばかり。
彼らにしてみれば生まれた時から宇宙船内でそういう生活をしているのですから、デブが普通、動かないことが普通なだけで、脳みそまで腐ってるわけじゃないんですね。望郷の念を持ってるのです。

「地球」を有毒ガスで住めなくなるほどのゴミ惑星にしてしまった先祖に代わって、自分たちが地球をもとの姿に戻していこう。地球は、我々のふるさとなんだから。


環境汚染、地球温暖化と警鐘を鳴らすことも必要だけど、この映画のみたいに希望を与える描き方っていうのはなんか嬉しくなりますね。この映画を見て少しでも多くの子供が、地球がゴミ惑星になってしまう前になんとかしよう!って思ってくれたら嬉しいな。
もちろん大人もね。
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by myums | 2008-09-15 22:46 | 映画・海外ドラマ あ行