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硫黄島からの手紙 Letters from Iwo Jima

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やっと見ましたよ、『硫黄島からの手紙』
あんまり言うことないですね。
日本人にもアメリカ人にもそれぞれ家族がいて、感情のある一個の人間なんだ。っていうことは当たり前で分かりきってることなので、今更イーストウッドに言ってもらう必要もなかったです。


あと、中村獅童が洞窟で日本刀を振りますシーンが、歌舞伎すぎ。
あれは、『俺は歌舞伎役者だぞ~』っこと?それともイーストウッドのアイディアなの?
見てて恥ずかしかったよ。


日本の武士道とか大和魂とかってものを美徳としたり、切なさを覚えたりする機能を持ち合わせていない私には強く衝撃を与える映画ではありませんでした。あの時代の日本がそういう思想だったのだから、映画がそうなってしまうのも仕方ないんですが、なんとなくイーストウッドのマスターベーションを感じてしまって。



でも、二宮くんの役は良かったです。私があの時代に生きていたら、きっと二宮君のように国家の勝利より個人の幸せを貫くために必死になってたと思うので。映画序盤で彼が言ってた「こんな島、アメリカ人にくれてやれ!」ってセリフと、セピア色の映像は好きでした。


なかなか難しいことですが、「負け」を認めることが、時には「勝利」に繋がるんですよね。

# by myums | 2007-03-24 13:26 | 映画・海外ドラマ あ行  

最近のBooの日本語

今夜のWombはやっぱり止めて、最近おざなりになってた旦那孝行に励むことにした、いじらしい妻Myumsです。


あ、そうそう、言い忘れてましたが、Booはスノボで足の骨にヒビが入ったくせにSONKITEで踊りすぎて悪化したため、ダンス活動は休止中です。なので最近の私のClubbingはBoo抜き。
その状態で2日連続のClubbingはちょっと気が引けるよね、やっぱ。


とか言いつつ、昨日のBooは取引先のホームパーティーでベロベロに酔っ払って朝帰り。CLUB行った私の方が早く帰宅してるってどゆこと!?
(一応、Booの名誉のために言っておきますが、Booの飲み方は以前よりまろやかになりましたデス)



昼ごろBooを叩き起し、「昨日何時に帰ってきたの?」と聞くと、「うーあー、7時くらい。・・・イマナンジャ?

時計を見ると、丁度12時。

「うー、ごぷんねる」。

と言いつつトイレへ向かうBoo。
えっ?トイレで寝るの?

「あ、まちがえた。ごぢかん。ごぢかんねる」

え!?5時間!?
あんた今日仕事でしょ?!

と一瞬焦ったのですが、すぐわかりました。
Booは、「5時間寝た」と言いたかったのです。


私も英語の時制をよく間違えるんですが、Booも日本語の時制をよく間違えます。難しいですよね~。頭では分かってるはずなのに、口から出るとなぜか間違ってる。
なんでですかね。


Booがよく間違えるのが、「来る」「する」の不規則動詞の活用と、「れる」「られる」の使い方。「もらう」「くれる」「あげる」もよく間違えます。

「ぼくがー、Myumsにー、Tippy、・・・・・・・クレタ?・・・モラッタ?・・・アガッタ???(←混乱して単語も間違える)」。

「ジュース、くれてあげて」も良く言ってます。


確かに、「もらう」「あげる」「くれる」の使い分けは難しいよね。
私も「Take」「Bring」の使い分け、慣れるまでよく間違えたから気持ちわります。今もたまに間違えるし。


そういう間違いってコッチとしては、かわいぃ~っ!と思うんですけど、本人は日本語話せるようになりたいわけですから、しつこく直してあげるようにしてます。そのうち感覚で掴んでくれるといいな。


今日は、Booが「足痛いのに渋谷まで行くのツライ・・・」と言うので、一緒に通勤してあげました。びっこひいて歩くBooとお手つないで、お天気も良くて、ぽかぽかで、お散歩気分でした。

# by myums | 2007-03-22 21:42 | 国際結婚とカナダ  

2 Many Djs @ womb

ミーハーですが行ってきました、2 Many Djs @womb。
さっき帰宅したところでまだ興奮冷めやらぬです。

今回は19:00~24:00までというある意味健全なPartyだったのですが、20時半頃にwombに到着した時点ですでにギュウギュウのゲキ混み状態!!
明日は平日だってのに・・・。
もうこんな言葉しか出ませんよ。


あんたも好きね~。


しかもみんなの熱狂ぶりがすごくて、キープした場所からてこでも動かない!みんな汗ダク。私も汗ダク。友達の「ホットヨガってこんな感じだよ」というコメントに、ホットヨガやったことなくても納得。
2 Many Djsの人気ぶりに改めてビックリでした。


音の方は、彼ららしくベタ曲mixオンパレード。一体何曲mixしてんの!?って聞きたくなるくらいの次から次へと色んな音を出してきてました。ノッテきた~と思うと、ブレイクが入ったりmix入ったりで、正直ちょっとノリきれなかったです、ハイ。
でも、フロアのアガリっぷりは楽しかったです。
本当にスゴイ!エネルギーもらった!

あと、VJサイコーだったぁ!
だって、LLブラザーズだよ。元テレ(天才・たけしの元気が出るテレビ)のダンス甲子園!
その上、ジャジャ丸ピッコロポロリまで登場!
笑っちゃったよー。



さて、今夜の私の真の期待は、2 Many Djsではなく、実はこの方!


Fantastic Plastic Machine!!


田中知之のソロ・ユニット、と言えばなんとなくカッチョイイけど、要は1人で活動してる田中知之っていうアーティストです。分かりやすく言えば、劇団ひとり。


ていうか、完全にやられました。


昔なつかしの曲のばっかりだし、ロックからテクノ、ボサノバまでハウスに組み込んでくセンスがやばい!!才能ありすぎでしょ、彼。


Smells like Teen Spiritとか、It Just won't Doとか、One more Timeとか、ポップなのにエッヂ効いてて、超カッコよかったよ~。


狂喜乱舞。

イベ前に食べた沖縄料理がリバースしそうなくらい、飛び跳ねて踊りました!


明日は2 Many Djs の2日目です。
彼らはもういいいかなって感じなんだけど、Dexpistolsが気になるので行っちゃおうかなぁ。前回かなり好きな音出してくれてたから、踊れそうだよな~。
あの混み混みがなきゃ、絶対行くのにっ!


✿おまけ✿
LLブラザーズが分からない方はコチラ。
ダンス甲子園決勝戦の動画。←クリック。

こんなんVJで流された日にゃ、爆笑ですわ。

# by myums | 2007-03-22 02:30 | 音楽・Party  

サムサッカー Thunmbsucker

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キアヌ・リーブスヴィンス・ヴォーンティルダ・スウィントンナルニア物語に出てた人)が出演してるので見てみました、『サムサッカー』



主人公のジャスティンは17歳になっても指しゃぶりが止められなくて、そのせいで自分に自信が持てないって設定なんですけど、うーん、指しゃぶりっていうBad habit(悪い癖)が映画の主題にそぐわないような感じしました。


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「人間は誰しも何かに依存して生きている」とか
「大切なのは答えのない世界で生き抜く力だ」とか、
言いたいことはしごくもっともで共感できるんだけど、だからって指しゃぶりを公共の場でしても問題ないってわけじゃないと思う。

指しゃぶりに限らず、鼻くそほじったり歯の隙間を指でほじったり、耳をほじったり、しまいにはそれを食べちゃったりする人、いますよね。プライベートでやってる分にはいいですけど、電車の中とかでしてる人。公害です。


大人になっても止められないBad habitなんて誰でもあると思うし、止められないから癖なわけで、それに対してなんらかの答えを見つける必要もないんだけど、せめて他人を不快にさせないっていう配慮は必要でしょ。


屁理屈の多い私が言うのもなんだけど、正しい答えなんかないっていうのと指しゃぶりを結び付けるのは屁理屈じゃないかな~。
初めてのSEXに初めてのマリファナっていうのも、青春映画のシンボルとしてはもう古いしね。


グッとくるセリフが多い映画なだけに、もったいなかったな~。


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後から知ったんですが、この映画の監督さんってマイク・ミルズなんですね。と言っても詳しいわけじゃなく、GAPとnikeのCMディレクターってことしか知らないんですが。
グラフィックアーティストであるマイク・ミルズの作品なのに、映画自体はまったく凝った映像じゃありません。CGよりも自然光を生かした作りになっています。

彼はきっと、欠点に立ち向かい克服するのではなく、欠点も丸ごとすべてを受け入れる、繊細なタイプのアーティストなんだろうな。

# by myums | 2007-03-21 13:55 | 映画・海外ドラマ さ行  

主人公は僕だった Stranger than Fiction

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私の好きなウィル・フェレルの新作『主人公は僕だった』を見ました。


ウィル演じるハロルドは、毎朝同じ時間に目覚め、縦に64回横に72回歯を磨き、1,895歩でバス停まで歩き、同じ時間のバスに乗って出社するという、笑っちゃうくらい几帳面な男。
(注:数字は覚えてないので適当に入れ込みました)


映画は、ハロルドのそんな地味~な生活をブリティッシュアクセントのナレーションつきで追っていきます。


ナレーションってのは普通、観客にだけ聞こえるもので映画の中の主人公に聞こえるものじゃありません。ところが、いつもと同じ時間に起き、歯を磨いていたハロルドの耳に、自分の行動を描写するブリティッシュアクセントの声が聞こえてきたのです。


「ハロルド・クリックは縦に64回、よ・・・」

だれっ!?

振り返ると、声はピタッと止む。

首を捻りながら歯磨きに戻ると、

「こに72回歯を磨く」

と、続きが始まる。


その日を境にハロルドは、自分の一挙手一投足を24時間休むことなく描写するその声に悩まされることととなるのです。


一体全体、この声はどこから来てるのか?
自分はおかしくなってしまったのだろうか?

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それだけでもドリフ並みにあり得ない設定ですが、このナレーションの正体はもっとあり得ません。本当に絶対あり得ない設定なので、物語に入り込んで共感しちゃうとか、感動しちゃうとかはないんですが、淡々と一人の生活を送っていたハロルドが、恋をしたり、憧れのギターを買って弾いてみたりと、楽しい生活に変えようとする姿がとってもキュートなのです。


これもウィル・フェレルのいい人オーラの成せるわざ。
間の抜けた顔に、ムダに高い身長(190cmはあります)、くるくるのふわふわ頭に子犬のようなつぶらな瞳。こういう人が奮闘する姿って、どこかほのぼのしてて、思わず微笑みたくなっちゃう。

ウィル・フェレルじゃなきゃ、この映画はここまで良いものにはならなかっただろうな。


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ハロルドが恋に落ちるのは小さなベーカリーを営むアンという女性。アンを演じているのはマギー・ギレンホールで、ジェイク・ギレンホールのお姉ちゃんです。
マギーってホッペ垂れててブルドッグ顔なんですけど、コケティッシュな雰囲気でフレンチブルドッグみたいな可愛さがあります。情が厚くて芯の強い役やるといい味出す、素敵な女優さんです。



アナは、消耗しきったハロルドにクッキーを焼いてあげます。ハロルドが、「クッキーは好きじゃない」と言って断ると、アナは心底驚いた声をあげてこう言うのです。

「ホームメイドクッキーが好きじゃない人なんているわけないじゃない。
誰だって、ママが焼いてくれたクッキーを食べて元気になった思い出を持ってるはずよ」


へー。私が子供の頃なんて、クッキーといったらスーパーで買ってきたものしか食べたことなかったなぁ。
Booにもママの手作りクッキーの思い出ある?と聞いてみたところ、
「もっちろんだよー!」と言ってました。
ママの手作りクッキーは北米では一般的らしいです。
日本でママの手作りおやつって言ったら何でしょう。
せんべい焼くママなんて聞いたことないし。


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この映画でもう1つ楽しかったのが、映像デザイン。
普通に流れていく映像の上に、ホワイトで計算式とか数字とか文字とか、ラインとか書き込まれていくのです。これが映画前半のハロルドの淡々とした調子とすごくマッチしてて(・∀・)グー!
それからアンの経営するベーカリー。これがまたいいんです。壁をくり抜いたようなまん丸の窓の前にはペンキが剥げかけた緑色のベンチ。キッチンの真ん中に木製のテーブルが1つあって、その上でアンは白いパン生地をこねます。今にもパンの焼ける香ばしい匂いが漂ってくるかのよう。ぬくもりを感じる映画後半の演出にピッタリでした。


ストーリーはいまひとつでしたが、キャスティングと演出に楽しみが詰まってて、見てるだけでなんだかウキウキする映画でしたよ。


✲おまけ✲
原題の『Stranger than Fiction』って、日本にもあることわざです。
さて、なんでしょうか。

答えは続きからどぞ。

答えを見るクリック!

# by myums | 2007-03-20 23:01 | 映画・海外ドラマ さ行