カテゴリ:国際結婚とカナダ( 365 )

 

虐待について考える ある家庭の場合

夫婦喧嘩が日常である家庭がありました。
その家庭は父、母、長女、次女の4人家族で、3DKの狭い都営住宅に住んでいました。

夫婦喧嘩が始まると、決まって長女は涙を流しながら妹の手を引いて、公園に非難していました。
ある日、エスカレートした母の暴言にぶち切れた父が包丁を持ち出しました。
「110番して!お母さん、殺されちゃう!!早く早く!!」
母は長女に叫びました。
あわてて受話器を取り上げる長女。
「100番なんかするな!そんなものいらん!!」
叫び返す父。

母と父の間に挟まれた長女は、受話器を握り締めたまま、どうしたらよいか分からず、ただ静かに涙をこぼしていました。

長女は母を恐れていました。
母は感情の起伏が激しく、また夫婦関係悪化のストレスも手伝って、長女を日常的に怒鳴りつけ、叩いていました。

狭い家の中を泣号泣し逃げ惑う長女を、母は捕まえ、叩きました。長女を叩くことが母の務めであるかのようでした。
母の気の強さに適うものはおらず、父も親戚も、叩かれ怒鳴られる長女を「可哀想」と思いつつも助けてあげることができませんでした。

物心ついたときから、長女は、同じ悪夢を繰り返しみていました。
林の中を鬼婆に追いかけられる夢です。
近所の公園まで必死に逃げて、ほっとした瞬間目の前にあの鬼婆が突然現れるのです。
その顔は、怒りに燃えた母の顔でした。

心臓をバクバク言わせながら、毛布を頭まで引き上げました。
毛布の臭いをかいでいると安心するのでした。

長女は次女をよく叩きました。
「謝ってても顔が笑ってる。謝り方がなってない」
母が妹をしつけないから、私が代わりしつけるんだ。


早晩、夫婦は離婚しましたが、娘は2人とも父と生活することになりました。
娘たちの希望は、もとより聞かれることすらありませんでした。
母は若い男性と再婚し、姉妹は週末を母のアパートで過ごしていました。

離れて暮らすことで長女が母に叩かれることも減ったある日、母は長女に言いました。
「あなたも口で言えば理解できる年になったから、お母さんはもう叩くのをやめるね」
長女は「うん、わかった。ありがとう」と言いましたが、腹の中は煮えくり返っていました。

あなたは今まで私にしてきた仕打ちを、しつけと称して謝らないつもりなのね?!
ずるい。

約束どおり、母は長女を叩くことをやめました。
正確には、叩く体力も残されていなかったのです。

「あたなのお父さんは最低」
絶対安静の布団の中で、母は父を罵りました。
「お父さんのことを悪く言わないで。私にとってはお父さんはたった1人のお父さんなんだから!」

長女は父のことを、気弱で甲斐性のないダメ男だと思っていましたが、弱くなった母についに反旗を翻すために、本で読んだせりふを口にしてみたのです。
口にした瞬間、長女は生まれて初めて母に反覆した自分に、驚いていました。

母は何も言いませんでした。

長女13歳、次女10歳で母は死にました。

長女が死を意識し始めたのはこの頃でした。

私に楽しいことがやってこないのは、私の人生に価値がないから。
そういう運命なんだ。

日々思考をめぐらせ、辿りついた結果に愕然とすると同時にすっと胸の閊えが取れたように感じました。

ああ、そうか。
なら、死んだほうがいいか。

自殺を試みましたが、怖くてできませんでした。

自殺すらできない自分の意気地のなさが情けなく、自分の弱さをなじりました。

死ねないなら、死んだように生きるしかない。
目を閉じ、じっと耐え、この人生が終わるのを待とう。

それが長女の辿りついた答えでした。
長女は努力をせず、ただダラダラと、楽な道を選びながら、死に向かって日々を送ることにしたのです。

あの悪夢は、まだ続いていました。

夢の中だけではなく、実際の生活も悪夢でした。
母の死によって、叩く人はいなくなりましたが、今度は父が借金をこさえて、電気もガスも水道もとまり、極貧生活が始まりました。

姉妹はバイト先から余った食料を持ち帰ったり、時には友人にお米を分けてもらったりしながら生きていました。

長女は、ひたすら目を閉じ、楽な道をダラダラと歩き続け、そんな自分を嫌悪しながら、いつしか大人となっていました。

父が破産宣告をし、借金取りに追われることもなくなり、悲惨な昼ドラ家庭は終焉を迎えました。

残されたものは何でしょう。



 
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by myums | 2014-04-11 06:05 | 国際結婚とカナダ  

Booと私の共通点

Booと知り合って12年になりますが、最近気づいた共通点があります。

しゃべると年寄りくさい。


二人とも童顔で見た目は若く見えるのですが、ひとたび口を開くと、どうもジジババくさい。

格言や四文字熟語を多用する私は、高校のころにはすでに、「しゃべるとババアだな」と言われておりましたが、どうもBooも若々しさのない言葉使いをするようだ、ということに気づきました。

まあ、胸を張って「若いぞ」と言える年齢ではないので、無理に若い言葉使いをする必要はないのですが、それにしても、Booの英語は硬い。ような気がする。

なんというか、私たちが教科書で習った英語そのものって感じ。
スラングの使用頻度も低い。


つまり、お互い母語では、なんとなーくイケテナイ言葉遣いをしてたわけですね。

似たもの同士、今後もなんとなーくイケテナイ方向性ながらも、そういうところがいいよね、と慰めあって歩んでいきたいと思います。

ってことは、ミッシャンもなんとなーくイケテナイ方向に育つのか!?
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by myums | 2014-03-14 14:43 | 国際結婚とカナダ  

ミッシャンの英語

最近、ミッシャンの英語の上達がやばい。

今日は、「someone is talking!! i want some quiet!!」などとわめき散らし、私はわが子のそのヒステリックさよりも、quiet にSomeをつけて表現できてることに驚きでした。

現在ミッシャンの周りで日本語を話す人間は、私ただ一人。
ウィスラーの生活はすべて英語。
私とBooの会話も基本、英語。
通い始めたデイケアも、もちろん英語。

そんな状況だからか、最近のミッシャンの英語上達がすごい。最近は寝る前に読む本も、英語の本をリクエストされます。
今日は1日、ミッシャンの口から日本語が出ることはありませんでした。

ここ数年間は日本ーカナダーシンガポール間を行き来するという生活でしたが、その面倒臭さの中で実感したことは、言葉は生き物。
日本やシンガポールにいる間はミッシャンの日本語がグーンと伸びたし、カナダに来てからは英語力が伸びました。

ウィスラーにいる今は、英語が伸びる時期。
5月にバンクーバーに戻ったら、日本語幼稚園に通うので、そうしたら日本語がメキメキ伸びるでしょう。

子供の言語習得の早さに日々驚嘆しつつ、気づいたことがあります。
それは、インプットとアウトプット。
子供はインプットした新しい言葉を、すぐにアプトプットして習得してるんです。
たとえそれが誤った使い方であろうとも、とにかく使ってみる。
間違いを訂正されて、正しい言葉を覚える。
そしてまたそれをすぐ使ってみる。

これって大人になっても使ってるセオリーですよね。
ただ、大人になると間違ってても訂正してくれる人がいなかったり、間違うことが恥ずかしくてアウトプットできなかったり、という障害があるのですが。

でも、やっぱり基本はインプットと、アウトプット。
いっぱい間違って、いっぱい笑われて、言葉は身についていくんですねー。


しかし、ミッシャンについ英語で答えてしまう癖を直さなくては。せめて私くらいは日本語でコミュニケーションとっておかないと、親子のコミュニケーションの危機または崩壊の日も近い・・・。
なぜって、私の英語がめっちゃ中途半端だから。

ミッシャンの英語上達に置いていかれないように、私も英語がんばらなきゃなあ・・・。
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by myums | 2014-01-30 16:13 | 国際結婚とカナダ  

小技ですよ

クローブですよ、奥さん。
料理をした後の臭いを消す、シークレットウェポン。

ウィスラーに住むBooのいとこ(オーガニック系)に教えてもらった小技です。

小さなお鍋にお水を敷き、クローブをドバっと入れて、コトコト煮込む。

それだけ。

グツグツ煮込み過ぎてはいけません。蒸気に乗って香りが広がったら火を止めましょう。私はこれを忘れて外出し、帰宅したら煙もうもうでした。
危うく火事になるところだった。

簡単に消臭できるばかりでなく、クローブの良い香りがお部屋に広がって、これまた癒される~。


おススメです。
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by myums | 2014-01-28 15:35 | 国際結婚とカナダ  

ウィスラーにいます

シンガポールからヨーロッパをはさんで、現在カナダのウィスラーに滞在中です。

ウィスラーといえば、世界有数のスキーリゾート!
2010年冬季オリンピック開催地!
雪だ、ソリだ、スノボーだあ!

生まれて初めて見る生雪にミッシャンもおおはしゃぎ。
教えられてもないのに、雪山を転げ落ち、空を見上げ、ソリですべれば雪の中へダイブ。

子供ってのは、本能的に雪が好きなんですね。

雪があればおもちゃもいらないし、ミッシャンをソリ乗せ、ズルズル街を徘徊することもできて、なんて楽チンなんでしょう。

私もこの機会に、初心者スノボを中級くらいまでにレベルアップさせるぞ!

と、かなり勢い込んでいたのですが、蓋を開けてみれば、雪がない・・・

到着後3日後には、めっちゃいい天気!
その後も、ずっとめっちゃいい天気。
太陽キラキラ、お空真っ青、雲ひとつない~。

おかげで山の雪は凍りつき、恐怖のアイスバーン。

半日スクール、翌日自主練に励んでみたものの、転倒し尾骶骨を強打。
シンガポールの階段で転んで以来、腫れ物に触るようにいたわっていた私の尻尾バンバンだったのに・・・。痛い。痛い。非常に痛い。

むり、ほんとむり。

雪が降らない限り、山には登れないよ・・・。

ひたすら雪を待つ日々です。


そんなヘタレMyumsを横目に、Booは毎日のように山頂へ。
「上のほういったら雪あるよ!でも、Myumsにはちょっとむずかしいかな~。」

ああ、そうですか。完全なる上から目線によるアドバイス、ありがとう。

まあ、常夏シンガポーでウィンタースポーツに飢えていたBooなので、滑れることがとにかくHappyな模様。
毎日嬉しそうにボードを抱えて出て行って、ドヤ顔して帰ってくるBooを見てると、ウィスラーにきてよかったな~と思います。

ミッシャンもウィスラーでのプリスクールが始まり、私もヨガのクラスを取り始め、快適なウィスラー生活がスタートしています。

あとは、雪が降ってくれたらパーフェクト!
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by myums | 2014-01-24 14:21 | 国際結婚とカナダ  

膝の毛

自分の膝小僧をじっと見つめていたミッシャンが、言いました。

「マミー、ミッシャンのおひざにヘアー生えてるー」

うん、そうだね。

「ワックスしなきゃー」

まだ、早いでしょ・・・。
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by myums | 2014-01-23 14:54 | 国際結婚とカナダ  

ドイツのビックリ常識

クリスマスと新年をBoo姉の住むロンドンですごしてきました。
そのついでに友人を訪ねてドイツのデュッセルドルフへ行ったときのこと。

「うわああああああっつ!!!」

ある夜、Booの叫び声が友人宅に響き渡りました。

何事!?

あわてて駆けつけると、なんと、床から天井までの一枚窓がガコッと外れてる。
しかも天井側だけ。

Boo、窓破壊。


「開けようとしただけなのに、ま、まどが!!」

必死の形相で落ちてくる窓を抑えるBoo。
その場はなんとか窓をはめ込み、一件落着。

後で友人に聞いたところ、これはドイツではよくある設計なんだそうです。

天井側だけガコッと窓をはずすことで、効率よく換気できる。

なんとまあ、さすがドイツ。非常に機能的な造りだこと。

しかし、まじ、あせった。
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by myums | 2014-01-08 10:05 | 国際結婚とカナダ  

ミッシャンの意外な一面

カナダでプリスクールに通わせていたときのこと。
ある日、先生がこんなエピソードを話してくれました。

「今日は公園に遊びに行ったんですけど、お弁当を食べていたら、蜂がぶんぶん寄ってきたんですね。みんながキャーキャー怖がる中、ミッシャンだけは、『今りんご食べてるから!』と言いながら蜂を手で追い払ってました。そしてもくもくと食べ続けてました。
とても冷静ですね」

まじですか!?
普段は、「マミマミマミマミー」「なんか食べたいなんか食べたい、たーべーたーいーのーーー!!ぎゃーーーーー!!」と一日中私の後をつけてるストーカーなのに。
トイレにすらオチオチ行けません。


また、別のママからはこんなエピソードも。

「うちの息子、最近Separation anxiety(分離不安)が激しくて、今朝も幼稚園でギャーギャー泣き叫んでたのね。そしたらさ、それをジッと眺めたミッシャンが、おもむろにティッシュを取ってきて、息子の涙をチョンチョンって拭いてくれたの!

それで息子も泣き止んだんだよ」


ひえー、なんて優しい子なんでしょう。
わが子の話とは思えません。

このように、親の前とは異なるキャラを見せつけていたミッシャン。
母がいると甘えてしまうのでしょうか。
それとも母は食べ物を出してくれるメイドだと思っているのでしょうか。
何はともあれ、ミッシャンの意外な一面を知れたエピソードでした。

一説には、3歳まではママと一緒が一番といいますが、私個人的には、2歳過ぎるとベッタリは厳しい!
2歳児のパワーに、37歳の私はとてもついていけません。
ミッシャン的にも、同年代の子供たちとウキャーと走り回ってるほうが楽しそうです。

2歳半までどこにも預けず一緒にいたことに後悔はありません。
が、そろそろミッシャンにとっても、親から離れる時間が必要なんでしょうね。
集団生活で自立を養い、親からは安心感をもらう。そういうメリハリも、育児の大切なプロセスなのかなあと思った次第です。

現在、シンガポーでもミッシャンのプリスクール検討中。
楽しくすごしてくれるといいなあ。
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by myums | 2013-08-14 22:10 | 国際結婚とカナダ  

11年目の真実

「僕には先住民の血が混じってる」

先日ブーが言いました。

どっからどう見ても、あなたピュア白人ですけど!?

鼻白む私には目もくれず、自信満々に続けるブー。

「ずーーーーーーーーーっと先祖を辿っていけば、必ずどこかに先住民がいるはずだ」

まあ、確かに、可能性がないとは言えません。
が、それを血が混じっているというのか??

ってか、ブーと知り合って11年たってんの!?
ひゃー。長いね。
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by myums | 2013-08-08 09:39 | 国際結婚とカナダ  

ミッシャン、プリスクールに行く

2歳半になったミッシャンを、プリスクールのサマーキャンプに入れてみました。

初日。
もちろん号泣。「マアアアアミイイイイイ!!!」と追いすがるミッシャンを先生が無理やり引き剥がしての別れ。
ピックアップ時にこっそり教室をのぞくと、リーディングタイムの真っ最中。
静かに座って先生の読む絵本をじっと見つめる子供たち。先生の優しい声にかぶって聞こえてくる、嗚咽交じりの呪文。
と思ったら、みっしゃんでした。
先生のひざの上で、「おうちいくのー、おうちいくのー」とシクシクなくわが子を見て、胸が張り裂けそうになりましたが、先生いわく、「初日はみなさんこんな感じですから」とのこと。

早く慣れてくれることを祈って、初日終了。

2日目。
バイバイ時にはやはり号泣。「まみーまみー」と叫ぶ声を断腸の思いで振り切って、プリスクールを後にする。しかし、スクールを一歩出た瞬間、おいて来た娘のことはすっかり忘れ、眼前に広がる「解放」という名のフリータイムを満喫する母。
その日は七夕が近かったため、スクールで七夕の工作をしたようです。画用紙に笹の絵と折り紙で折ったかわいらしい女の子、お願い事を書いた短冊が張ってあります。
ミッシャンの作品がこちら。

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「おうちに行きたい ミーシャ」

よっぽど家に帰りたかったんでしょうね。

3日目。
口をへの字に曲げながらも、涙をこらえたミーシャ。
ピックアップ時にも泣くことなく、ニヤニヤ笑いながらゆっくりと近づき、おずおずとハグをくれました。
「ママの姿が見なくなった瞬間に泣き止んで、今日は楽しく遊んでくれましたよ。おもらしもしませんでした!」という先生の言葉に、ほっと胸をなでおろした私。


以降はすっかり慣れたもんで、こちらを振り返ることもなくなり、幼稚園大好きになりました。
シンガポールに一時滞在することになったため、結局5回しか通えなかったのが本当に残念。
また4月にバンクーバーに戻り次第、同じ幼稚園に入れる予定です。

シンガポールでもプリスクールに入れようと思ってます。
プリスクール=楽しい
という図式が成り立ってるため、今のところ、「プリスクール今日行きたい」と毎日嘆願されてますが、実際始まってみたらどうなることか。

まあ、みっしゃんが楽しく過ごしてくれたら、親としてはそれで満足です。
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by myums | 2013-08-06 10:29 | 国際結婚とカナダ