ある夜、なんとはなしに、メメなしでご就寝にチャレンジしてみた私。
「ほ~ら、おしゃぶりだよぉ」「ほ~ら、アグア(水のこと)飲んでごらん」と、メメ以外のものでミッシャンを落ち着かせようと頑張ってみるも、
「メーメー!!メーメー!!!」
大粒の涙をボロボロこぼしながら、お休み前のメメを求めるミッシャン。仕方ないかと思いつつ、メメを差し出そうとしたその瞬間、
「みっしゃん、ダメ!」
なんとブーがミッシャンを自分の腕の中にさらったのです。
え!なぜ?!
ブーは「1年以上あげたんだから十分」という、メメストップ推進派だったのです。降板か続投かで揺れ続ける私の心理も知っていたため、ここは俺が綱をひいてやろうくらいの気持ちだったのでしょう。
私も、本気でやってみようと即座に決断。
どうしてもダメならメメ登場願えばいいんだし。
メメを遠ざけるため、私は部屋を退出。
隣室でジッと固まって、嵐の過ぎるのを待ちました。
しかし、待てど暮らせど、ミッシャンの泣き叫びはやみません。
「ギャーーーーーーーーーーー!!ギャーーーーーーーーーー!!ウォッウォッ!!ギャーーーーーーーーーーーーーー!!ギャーーーーーーーーーーーーー!」嗚咽を漏らしながら断末魔の叫びをあげ続けるミッシャン。
もう我慢できない!!
バッとドアを開けると、そこには涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにしたミッシャンが。私を見つけるなり両手を伸ばして、私を求めてきました。
我を忘れ、ブーの腕からミッシャンをもぎ取るように抱きしめると、私の首に両手を回し、胸に顔をうずめるミッシャン。もう泣いてはいませんでした。
そして抱っこのままゆらゆらしている内に、すうーっと眠りに落ちていきました。
その後、夜中に一度目を覚ましましたが、おしゃぶりをくわえさせただけで、再び眠りの世界へ。
結局その夜は、メメは不要でした。
みっしゃんが泣き始めてから眠りに落ちるまで、約20分程度。
以前、夜中の断乳を試みたときは1時間泣き続け、根負けしたので、今回はかなり短いほうでした。
しかし!
20分間、我が子の泣き叫ぶ声を聞き続けなければいけない。
これは、もう永遠の地獄です。
手も足も頭ももぎとられ、心もビリビリに裂かれるような、そのくらい胸が痛みます。
こんなに泣いているんだから、メメあげればいいんだよ。こんなに小さな赤ちゃんに、こんなにひどい仕打ちをするなんて、虐待なんじゃないか?私たちはなんてひどい親なんだ。
でも、ここまできたら頑張るしかない。あげたりあげなかったりするほうがミッシャンを混乱させちゃうんだ。
2つの思いがグルグルグルグル頭を回って回って、なにがなんだか訳が分からなくなって、気づいたらミッシャンを抱きしめていました。
理性を失うって言ったらちょっと大げさかもしれませんが、立ち上がってドアを開けるまでの記憶が本当にないんです。子の泣き叫ぶ声に反応したのは、私の理性ではなく母性だったんだろうなぁ、と思います。
あ、そうそう、ミッシャンと格闘し続けたブーの様子はというと、まったく分かりません。
ミッシャンをもぎ取った後は、ミッシャンしか眼中にありませんでした。
でも、いつまでも泣き止まない赤ちゃんを抱っこするというのは、出口の見えない暗闇を走り続けるようなもの。
精神的にも肉体的にも追い込まれます。
その役を買って出てくれたブー。
「ありがとうね」
「うん」
そんな風にしてメメとの別れ初日は過ぎました。
続く・・・。