旦那の名はBoo。変なカナダ人。得意な日本語は「ヨッパラチャッタ~」。その妻、Myums。3年間の交際、5年間の結婚生活を経て、2011年1月に長女みっしゃんが誕生。Booも私もLovelyなみっしゃんにメロメロな日々です。


by myums
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カテゴリ:映画・海外ドラマ あ行( 29 )

アリスのままで』を観ました。

言語学者として大学で教鞭をとるアリスは、3人の子供にも恵まれ、夫との仲も良く、幸せいっぱいに人生を謳歌しておりました。
ところが、講義中に言葉が出てこなくなったり、ジョギング中に迷子になったりとおかしな現象が続くようになります。

「もしかして、脳腫瘍?!」

いいえ、違います。
あなたは、アルツハイマーです。

「ええええええええええっ
まだ、50歳ですけど!!!」

非常にレアケースである若年性アルツハイマーと診断されたアリス。

アルツハイマーのもっとも恐ろしいのは、脳みそが徐々に機能不全となっていく過程を、本人が受け止めなくてはならないところです。
特に言語学者のアリスにとって、言葉やコミュニケーションは彼女の情熱そのもの。人生をかけて築き上げてきたものです。
それらが少しずつ、彼女の脳みそから抜け落ちていく。
そして、それを止める術はない。

トイレの場所を忘れお漏らししてしまうシーンなど、観ていて辛い。胸が締め付けられました。

とは言え、この映画では、アルツハイマーによる症状のエピソードは、比較的淡々と描かれています。
私にはそれが良かったです。
病気の恐ろしさばかりにフォーカスした映画だったら、最後まで観れなかったかもしれません。

静かに、でも確実に進行する症状の中で、アリスは「アリスとしての人生」を精一杯生きようとします。そんなアリスを、それぞれの思いを抱えながら支えていく家族。

と言うと、家族の自己犠牲の上に成り立つ介護みたいのが想像されがちですが、そうはならないところがリアル。

アリスには、旦那さんと、2人の娘と、1人の息子がいるんですが、皆それぞれに家族があったり、仕事があったり、夢があったりして忙しいのです。
旦那さんにしても、日常の細々した世話はになっていますが、彼にも彼の人生があり、アリスとともにそこで立ち止まっているわけにはいかない。

それは仕方のないことだと思います。

だからと言って、アリスの家族が冷たいかというと、そんなことはなく、介護が必要な状態になっても施設に送ったりせず、旦那さんは自宅介護をしていますし、家族同士連絡を取り合って、できる範囲でアリスのそばにいるようにしてあげています。

特に、次女リディアとアリスの親子関係が、可愛らしくて、とても良かったです。

優秀で高学歴の家族の中で、女優を目指し自由な生き方を好むリアディアは異質な存在。アリスはそんなリディアに、「学歴もキャリアのうちよ。カレッジに行ったら?」とかなんとか、説教臭いことを言い、リディアはアリスに対し、「口うるさいな~」と思ってるわけです。

ただ、この二人のやりとりが何だかコミカルで可愛らしいんですね。

発症後も、病気を盾に進学を勧めるアリスに、「そんなのずるいわ。病気を使って私をコントロールしようとしないでよ」とリディアが対抗すると、アリスは「あら、なんでいけないの。病気を使っていい権利が私にはあるわー」みたいなことをシレッと言ってのけたりして、その様子がとても自然な親子なんですね。

遠く離れて暮らしていても、母とのスカイプは欠かさないし、必要となれば自ら介護を買って出る。リディアは、きっとママのことが大好きで尊敬しているんだろうな~と思います。

症状が進行し、かつての強く聡明な女性であったアリスは失われていきます。
それでも、アリスはアリス。
付加価値のなくなった丸裸のアリスを、家族はどのように受け入れていくのか。
そんな強い余韻を残す映画でした。

もし、私の身に起こった場合、まず失われるのは、英語だよなぁ・・・。
Booとのコミュニケーションどうしよう。
日本語勉強してもらわなきゃっ!
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by myums | 2015-11-02 11:20 | 映画・海外ドラマ あ行
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『アリス イン ワンダーランド』を観ました。

いやー、キャラ設定最高!
ウサギのもふもふ具合といい。ジョニー・デップの白塗りといい、顔の中身が真ん中に寄り過ぎな生意気な双子といい、すべてのキャラがエキセントリック。
特に赤の女王の強烈さと言ったら、笑っちゃいます。
頭でか過ぎだよ!

見た目普通な白の女王でさえ、常に腕をゆるやかに上げ、優雅に振るまう姿がもはやギャグ。

原作「不思議の国のアリス」でも、登場するキャラクターのユニークさは重要ポイントですよね。
そこにティムが共感し、力を入れてるのが分かります。

それと、アリスが大きくなったり小さくなったりするたびに、ドレスを替えるのも華やかで素敵です
帽子屋役のジョニー・デップがちょちょっと縫って作った赤いドレスが、かわいい!

みんなが良く知っている「不思議の国のアリス」のエピソードをちりばめ、かつオリジナルのファンタジックアドベンチャーに仕上がっていて、かなりエンターテイメント性の高い作品です。
その大衆臭さがティムファンには残念な結果だったようで、「ティム・バートンにしては毒気がない」という評価も耳にします。確かにストーリーやセリフは単純明快で、グロさはまったくありませんが、奇抜な色彩や世界観は最後まで飽きることなく楽しむことができました。

最後に、エンディングロール必見。フレームの四隅に毒々しい植物が成長していくんですが、3Dで見るとウニョーンとスクリーンからはみ出してこちらに伸びてくるように見えます。これがいい。
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by myums | 2010-06-25 22:03 | 映画・海外ドラマ あ行

アバター Avatar

タイタニック以来メガホンを取ったというジェームス・キャメロン監督の『アバター』を観ました。

今時の3D映像ってスゴイですね。
昔の3Dって、映像が目の前に飛び出してくる感覚でしたけど、21世紀の3Dは、奥行きです。遠近感を強めることで、より現実に近い感覚を造り出しているんですね。

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そして、神秘的な映像美。
天空に浮かぶ小島、光りに彩られた夜の森、美しい雲、緑、水。
大小の月が2つ夜空を飾っているのも、溜息が出るほどキレイでした。
ジェームスキャメロンは、すごい惑星造ったもんだ。

アバターもCG映像なのですが、まず、俳優に演技させてその表情筋までをキャプチャしてCGを作り込んでいるそうです。だから、とても感情豊かな表情を見せるのです。

すごいです。

すごいんだけども。

アバター気持ち悪いよ〜。
爬虫類っぽい皮膚感がどうしても受け付けなかったです…。青いし…。


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ストーリーは、観ればすぐ分かりますけど、宮崎駿です。
ラピュタともののけ姫を思い出します。
だけど決して悪くないです。
これだけ最新技術が先行した映画だと、エンターテイメントばかりに偏りがちですが、ストーリーやキャラ設定も明確にされているので、バランスとしては悪くないと思います。
先住民が英語話せちゃうってのが、ご都合主義っぽいですけど。

一番の難点は、長い。
重いデカイの二重苦3Dメガネをかけっぱなし3時間は、かなり辛いです。Booなんて、眼鏡かけていっちゃったから、Wメガネ。普段メガネの人は、アバター観るならコンタクトですよ。

3Dは映画に必須ではないけれど、この映画は確かに映像表現の新境地を切り開いたと言えるでしょう。圧巻の映像技術だけでも、この映画を観る価値はありますよ。

グランマズボーイで、超キモイおたくを演じてた彼も、出演。今度はちょっと気のいい科学者役です。

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by myums | 2010-01-25 23:57 | 映画・海外ドラマ あ行
『イングロリアス・バスターズ』を観ました。

『パルプ・フィクション』以来、久々に楽しめたタランティーノ映画でした。タランティーノお得意の無駄なダラダラ・モノローグもありつつ、ブラックユーモアあり、濃いキャラ設定あり、最初から最後までテンポも良かったです。逆手に取ると、タランティーノにしては奇天烈具合がいまひとつと言えるくらい、収まりよくまとまった作品でした。

個人的には、そのくらいが丁度良いです。キル・ビルvol.1なんかは、私にはマニアックすぎてついていけなかったので。
キル・ビルのしっちゃかめっちゃかと、オマージュ詰め込みぶりを期待してこの映画を観ると、ちょっと残念な結果になるかもしれません。

パルプ・フィクションから無駄を少し省いて、ストーリー性を強くしたのが、この『イングロリアス・バスターズ』。だから、(私のように)タランティーノ好きじゃなくても、楽しめると思います!

映画のタイトルでもある「イングロリアス・バスターズ」は、連合軍のナチ狩り特殊部隊。ブラピはそのリーダー役でアメリカ南部出身なんですが、ブラピは南部訛りが非常に似合う!訛りがうまくコピーできているかどうかは分かりませんが、そんなことはポイントではなく、ブラピの演技にはコミカルなリズム感があるってこと。
スナッチのときの、しゃべり方も最高でしたよねー。
バーン・アフター・リーディングのときみたいに、根っから頭の足りない役はいまひとつだけど、切れ者なのにどこか抜けてるとか、一生懸命の中にに漂うユーモラスを表現させると、いい味だすんだよね。

そして、この特殊部隊イングロリアス・バスターズは、ナチから恐れられる存在であるはずなのに、隊員がなぜかみんなヤサイ。完全インドア系の外見。でも、すごく強い。バッドで殴り殺したり、頭の皮を剥いだりと、ナチと同じくらいの残酷さ。

隊員の一人に、北米ドラマ「The office」でおなじみの彼も出演。

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セリフは少ないものの、結構クローズアップされてます。でも、演技は…、硬い…。

幼い頃、ナチに家族を殺され復讐を誓うショシャナ役に、メラニー・ロラン。これまでタランティーノの女優選択眼がどうも好きじゃなかった私。でも、今回はいい!メラニーきれいだよ〜。パンツルックもドレスも、美人は何着てもいいね!最後の赤いドレスも良かったし、高笑いも美しかった。

赤いクリーム・チークを、戦場に向かう戦士のごとく、頬になすり付けるシーン。かっこ良かったです。でもクリーム・チークって少量ずつ伸ばしていったほうがいいと思うよ!

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メラニー・ロラン含め、今回のタランティーノ映画は、ヨーロッパの役者陣が本当に良かったです。特に、ユダヤ人ハンターの異名をとる大佐役の人。クリストフ・ヴァルツっていうそうです。外見は近所のおっさんですが、平凡な役からトリッキーな演出まで、なんでもこなしてくれそうな雰囲気。

グッバイ・レーニンで主演してた子も出てました。

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まあ、悪くないけど、可もなく不可もなく。今イチ役に乗り切れてない印象でした。あんまり個性が強くないから、タランティーノ向きじゃないのかな。2 days in Parisにチョイ役で出てた時は、ほんわかしてて良かったんですけどね。

最後に。
冒頭のシーンで出て来たフランス人のパパンが、かっこ良かった!
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by myums | 2009-11-29 21:19 | 映画・海外ドラマ あ行

愛を読む人-the reader-

『愛を読む人』を見ました。
先に原作の『朗読者』を読んでいてすごく気に入っていたので、期待と不安半々で見たのですが、原作の雰囲気を壊すことなく、素敵な映画に仕上がってました。

時は第2次世界大戦下のドイツ。(またかよ!)
15歳の少年ミヒャエルは、下手したら自分の母親になり得るほど年の離れたハンナと、肉体関係を持ちます。初めての相手ですから、ミヒャエルはそりゃもうハンナに夢中になります。

学校がひけるとハンナの家に駆けつけ、細い糸をひいてとろける蜂蜜のように、甘く濃密な時間を共にします。文学少年であったミヒャエルに、朗読をねだるハンナ。愛を交わす前の朗読は、いつしか二人の習慣となっていくのでした。

ところが、ある日突然、ハンナはこつ然と姿を消すのです。

そしてそれから8年後。
法学部の学生となったミヒャエルは、ある法廷の傍聴席から、被告人席にいるハンナを見つけます。ハンナはミヒャエルの前から姿を消した後、ユダヤ人収容所の看守として働いており、その罪で告訴されていたのです。
無期懲役を言い渡されるハンナ。

ミヒャエルは、ハンナの無実を証明するに足りる証拠に気付きます。それは、ハンナが頑に秘密にしていたある事実。

この事実がキーなのですが、とても残念なことに、映画の早い段階で分かりやすいヒントがいくつも出て来てしまいます。原作では、それがさりげなく、上手に隠されているので、私はその事実を知ったときには、すごく驚くとともに、その後の展開やハンナの気持ちにも寄り添うことができたのですが、映画だと、どうだろう。
Booは、ヒント2くらいで分かっちゃってましたけど、映画自体はすごく良かったと言ってたので、支障はないのかな。

この物語の良いところは、前半のエロティシズムと後半の乾いた雰囲気のギャップがきちんと埋まっているところ。正反対のものを扱っているのに、ちゃんとつながりを感じるし、前半があったからこそ、後半のミヒャエルの葛藤が生きてくる。

ハンナはとてもプライドが高い割に、打算のない純粋な人です。
裁判長に、「あなたのしたことは人間として間違っていると思いますか?」と聞かれ、「では、あなたならどうしていましたか?」と聞き返してしまうほどに、まっすぐです。
聞かれた裁判官は言葉に詰まってました。

ナチス統制下の時代。
逆らうことは、銃殺を意味する。
「それでもあなたはナチスに反抗できますか?」
ハンナは裁判長にそう聞いたのです。

自分の正義ではなく、国が定めた正義。それだけが正義。
ハンナのしたことは、間違いなく悪であり、裁かれるべきものでしょう。
けれど、善が悪で、悪が善であった時代の善悪を、今の時代に当てはめて、ハンナだけを裁くことは、あのナチスが行った制裁と似通っているように思えます。
だから、裁判長は反論できなかった。
「私なら、ナチスの言いなりにならず、正義を貫いた」そう言い切れる自信は裁判長には、というか、誰にもないでしょう。


さて、ミヒャエルは、ハンナを理解したいと思いながらも、ハンナを受け入れ愛することはできませんでした。それはハンナが老いたからではなく、ハンナという人間があまりにも自己の価値観に凝り固まっていたように見えたからだと思います。
それでも、ミヒャエルはハンナに素晴らしい贈り物をしたし、ハンナにとっては、それで十分だったのでしょう。

最後の最後でハンナが見せた甘える仕草は、映画ならではのもので、原作では最後までプライドの高い、不可解な人間として描かれています。ミヒャエルの愛情に期待するような仕草は、私のイメージするハンナにはないものだったので、映画を見たときはちょっと違和感がありましたね。

原作の方が断然良いですが、映画も映画で、その映像美に捨てがたいものがあります。映画を見て好きだったら、原作もぜひ読んでみてください。
また違った印象を受けるかもしれません。
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by myums | 2009-06-03 23:15 | 映画・海外ドラマ あ行

Into the wild

『イン トゥ ザ ワイルド』を見ました。

裕福な家庭で育ち、優秀な成績で大学を卒業した青年が、物質的に恵まれすぎている環境に嫌気がさし、ヒッチハイクでアメリカ縦断し、アラスカの荒野を目指すというお話。

普通、バックパッカーって、貧乏でも多少の蓄えは持ってますよね。そして旅の醍醐味は人との出会いですよね。彼の場合、それとは違って、無一文です。しかも自ら無一文になるべく、お金燃やしちゃうんです。そして、彼の旅の醍醐味は、たった1人で荒野で生きていくこと。

アラスカの荒野にぽつんと打ち捨てられたバスを住処にし、狩りで食べつなぎ、広大な自然の中で「自由」を実感する。
雪深く、寒さ厳しい冬、動物も獲れなくて、ガリガリにやせ細る青年。極度の空腹のために気が狂いそうになりながら、誤って毒草を食べてしまい、苦痛にのたうちまわるのです。たった一人で。

彼があれほど切望していた「自由」な生活は、今や死へとまっすぐに伸びる一本道となり、青年を恐怖に陥れます。青年の日記に綴られる、「Scared」「Alone」という言葉がとても切なく、とてもむなしい。

私は、この青年の情熱を素敵だと思います。自分の信じる「自由」をここまで追求できる人はなかなかいません。
一方、彼は精神的にまだまだ未熟であったと思います。旅の頭から終わりまで、彼の興味の対象は一貫して、「自分」です。「自分を分かってくれる人、価値観を共有できる人」だけが味方であり、両親のことは、「どっかで暮らしてるんじゃん?」と投げ捨てるように言い、家族がどれだけ心配しているかなんて考えもしません。

でも、結局死ぬ直前に思い出すのは、母親の姿なんですけどね。

Happiness only real when shared.

死ぬ直前に彼がつかんだ真理。
これって、死と引き換えにして理解するような真理じゃない。
「幸せは分け合ってこその幸せ」なんてこと、普通に生活してても、経験とともに体得できますよね。なんだか、そこがむなしかった。
きっと彼もむなしかっただろうな。誰もが口にする、きれいごとのような言葉こそ、実は真理であったなんて。


映画としては、経験値ゼロの青年が激流下りに見事成功!など、ご都合主義で分かりやすい展開ですが、主人公のエミール・ハーシュの演技が自然体であるのに力強く、映画に説得力を与えています。旅の途中で出会う、おじさんたちも素敵。監督であるショーン・ペンの年齢が近いからかな。目線がとても優しく感じました。

自然の描写も美しく、Based on True Storyなだけあって、見応えのある映画です。


how important it is in life not necessarily to be strong... but to feel strong.
(必ずしも強くある必要はない。大切なのは、自分のうちに強さを感じることだ)

映画冒頭に出て来たこの言葉にとても共感しました。
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by myums | 2009-04-03 21:09 | 映画・海外ドラマ あ行

ウォーリー -Wall-E-

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Wall-E を観ました。
ピクサー映画では、ファインディング・ニモ以来に秀逸と思えた作品でした! とってもキュートで、楽しくて、スイート。

なんといっても、ウォーリーのキャラがかわいい。
ウォーリーはゴミ処理ロボット。巨大なゴミ惑星と化した地球で、700年もの間たった1人でゴミを処理し続けています。
薄ら汚くてオンボロもいいところのロボットなんですが、とっても好奇心旺盛。ゴミの山の中から自分だけの宝物を見つけては、オウチに持って帰ってコレクトしてるんです。
そのオウチが、またかわいくて。
電球でキレイに飾り付けされてたり、回転式の棚にコレクションがズラリと並んでいたり、ウォーリーが毎日毎日少しずつデコレイトしていった感じが伝わってくるんですよね。

一番好きだったのは、ゴミ処理中にゔるるるるるるるるるるって小刻みに震えるウォーリー。目が半目なのがウケる〜。まねしてやったらBooがオオウケしてました。

ウォーリーの友達は、ゴキブリ君。ウォーリーの周りをちょろちょろしてるので、よく間違えて踏みつぶされますが、絶対死にません。さすがの生命力です。


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そんなある日、空から大きな宇宙船がやってきて、真っ白でツルツルしたロボットを置いて去って行きます。彼女の名前は、イヴ。でもウォーリーは発音できなくて、「イヴァ」と呼びます。これがまた、たどたどしくて、「いぃぃぃぃいば?」って感じでかわいいんです。


ウォーリーはイヴァに恋をします。
彼女の気を引こうと、ゴミの山の中から見つけた小さな植物を見せた途端、イヴの体の一部がパカっと開き、中に植物を引き込み閉じると、そのまま動かなくなってしまいます。

蚕の繭のように動かずしゃべらなくなったイヴ。それでもウォーリーはイヴを雨から守り、名を呼び続け、ちょっとしたデートに連れ出し、彼女が戻ってくれるのをひたすら待ちます。
ここの場面、すごく切ない!!

この辺まで出てくる会話は、「うぉ〜り〜」、「い〜ば〜」、くらいです。ロボット同士なので、会話らしい会話もないんですが、表情豊かに感じるのがすごいです。
名前の呼び方のバリエーションだったり、目や手足の動きなどで感情を伝えるのです。無機質なものに命を吹き込む手法って、ピクサーはほんとに上手。ウイリーの目がへにょーんって下がったりするの見ると、胸がきゅーんとなっちゃう。

イヴのツルツルな質感とか、降り注ぐ日差しの柔らかさとか、フォーカスを絞ったような見せ方とか、そういう映像技術ももちろん素晴らしいんですけど、アニメのべたっとした感触の良さも忘れてなくて、その辺のバランスもいいなって思います。

予告編みてみて。



もう1つ面白かったのは、人間の描き方。
中盤、ウォーリーはイヴを連れ去った宇宙船にくっついて宇宙へ飛び出します。宇宙船は、地球という住処を失った人間が、すべてを機械制御に頼って生活しています。食事はすべて液状化され、どこへ行くにも自動イスみたいのに乗って移動。運動不足に栄養過多のせいで、みんなデブ。自分の足で立つことさえできなくなってるのです。
そんなですけど、話してみるといい人ばかり。
彼らにしてみれば生まれた時から宇宙船内でそういう生活をしているのですから、デブが普通、動かないことが普通なだけで、脳みそまで腐ってるわけじゃないんですね。望郷の念を持ってるのです。

「地球」を有毒ガスで住めなくなるほどのゴミ惑星にしてしまった先祖に代わって、自分たちが地球をもとの姿に戻していこう。地球は、我々のふるさとなんだから。


環境汚染、地球温暖化と警鐘を鳴らすことも必要だけど、この映画のみたいに希望を与える描き方っていうのはなんか嬉しくなりますね。この映画を見て少しでも多くの子供が、地球がゴミ惑星になってしまう前になんとかしよう!って思ってくれたら嬉しいな。
もちろん大人もね。
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by myums | 2008-09-15 22:46 | 映画・海外ドラマ あ行
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同姓のストーカーもの、『あるスキャンダルの覚え書き』を観ました。

今回も英国の市原悦子、ジュディ・デンチ(やっと名前覚えられました)が、いい仕事してくれてます。若い美人教師にのめりこんで執拗に追いかけるというストーカー役なのですが、窓際からターゲットを見つめる姿が、まるで「家政婦は見た」そのもの!

ターゲットのシーバ役には、ケイト・ブランシェット。向こうが透けて見えそうなほど白くてはかなげであるにも関わらず、相変わらずの顔力と上品な存在感。
シーバは、「なんとなく寂しいの」という理由で、新任早々15歳の生徒と肉体関係を持ってしまいます。そして、偶然にも2人の情事を目撃した家政婦、じゃなくてバーバラは、それをネタにシーバを自分の支配下に置こうとするのです。

バーバラのシーバへの感情は、友情や恋愛っていうより支配欲ですね。シーバにとって、自分の存在が優先順位No.1でないと気が済まない。

でも、シーバは結婚もして子供もいる上、不倫相手の教え子もいたりして忙しいので、いつでもバーバラの期待に応えるってわけにはいかないのです。バーバラが、可愛がっていたネコが死んじゃって悲嘆にくれていても、ダウン症の息子の発表会があれば当然ソッチを取るのです。

バーバラはそれが許せない。
私より家族を取るなんて!!断じて許せん!!
あの女を破滅させてやるわ。ウケケケケケーΨ(`▽´)Ψ


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というわけで、15歳の教え子との背徳行為は白日の下にさらされることになり、シーバの旦那さん、激怒。

この旦那さんってのが、なかなかいい役どころ。精神的に未熟で流されやすいアホなシーバと、偏執的で屈折したバーバラが互いにヒトリヨガリな世界を構築する中で、唯一まとな大人として、ちょこちょこ登場しては映画のバランスを取ってくれてます。

特に激怒シーンでは、生唾ビシバシ飛ばしながらの迫真の演技。
シーバが、「寂しかったのよ・・・」というと、
「誰だってそういう感情を持ちながら生きてるんだ!大人なんだからそういうものはコントロールしろ!!」

はたまた「悪いのは私。彼は無実なの」なんて言おうもんなら、さらに唾を吐き飛ばしながら
「Of course he is Innocent!! He is FIFTEEEEEEEEENNNNN!!!」
(当たり前だろうが!彼は15歳なんだぞぉぉぉお!!)


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まったくもって仰るとおりでございます。
私も本当にそう思います。理性ではね。

でもねー、現実世界だったら、この旦那さんはバランス感覚の取れた素敵な人だと思うけど、そうやって理性で通りを説かれちゃうと、映画としてはつまんなくない?
こういう映画にはバランスは要らない思うの。むしろ均衡が崩れまくって行き着くところまで行っちゃってた方が、鳥肌モノの芸術作品に仕上がったんじゃないかな。

バーバラのストーカーぶりがちょっと甘いところにも、スケールに欠ける要因かな。拾ったシーバの髪を日記に挟むだけじゃなくて、髪をコレクトし続けてミサンガ作って肌身離さず身に付けるとか、髪を手にとって舐めるとかさ。

バーバラのヒトリヨガリをもっともっとDeepに変態的に描いて欲しかったなー。描き方撮り方次第では、そういう変態的映画も芸術作品になり得るのにな。
その境地まで至ってない、惜しい映画でした。
変態すぎて忘れられないシーン満載の『パフューム』でも見習って欲しいものです。
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by myums | 2008-01-16 17:00 | 映画・海外ドラマ あ行

Everything's gone green

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バンクーバーが舞台のカナダ映画、『Everything's Gone Green』を観ました。
主人公のライアンは、平々凡々な自分の生活に不満はないながらも、ある日突然金持ちになれたらいいのにな~と心のどこかで願っている、まさに平々凡々な青年。
そしてなんと、ある日突然、金持ちになれるチャンスがやってきます。
ちょっとした悪事を働くだけで、大金が手に入る。
ライアンは、ちょっとした悪事と引き換えに、お金を手に入れることに成功。イイ服で身を包み、イイ車を乗り回す優越感に、しばらくの間はご満悦だったライアンですが、その後、どたばた途中経過があって、最終的には、「人生を豊かにするのは、お金じゃない」ということに気づき、めでたしめでたし。

あっ、ストリーリー全部書いちゃった!

だってねー、あまりにも使い古されたテーマの上、展開に捻りがまったくないんだもん。引っ張りどころがないよ・・・。


つまんなくはないです。
後半の、ジャパニーズマフィアが現れてドタバタってところは全然面白くなかったけど、そのほかの部分はゆる~い雰囲気で、笑いもあって、あったかい感じです。

自分と同じ平々凡々だと思ってた友達が自宅でWeed栽培してるドラッグディーラーだったり、お父さんとお母さんも地下室でWeed栽培して、Weedの株に名前つけるくらい可愛がってたり(しかもイイネタ作るとその界隈で有名)、っていうのは、いかにもバンクーバーネタらしくて笑っちゃうし、ライアンが恋する女の子のおばあちゃんも、キテレツでおもろいです。
ライアンの雰囲気もゆるくいい味だしてます。


だけど、やっぱり物足りない。
1つ1つのエピソードは悪くないのに、それぞれがバラバラすぎて、まとまりがないんだよね。彼女に振られて仕事失ったと思ったら、再就職先が見つかって、クジラが浜辺に打ち上げられてそれを見に行ったら女の子に恋に落ちて、中国語教室行ったらそこで女の子と再会して、女の子の彼氏に悪事の手伝いを頼まれて、金持ちになって、別の女の子にひっかかって、マフィアに追っかけられて・・・、一時間半の間にエピソード詰め込みすぎて、ガチャガチャうるさい感じになっちゃったかな。
数あるエピソードを少し削って、大切なエピソードにもう少し味付けしてあげたら、テンポ良くて、ゆるさのある面白い映画になったのにな~。


可もなく不可もない映画でした。

Booの感想(/・ω・)/

「バンクーバーって本当にこういうところだし、バンクーバーの人たちって本当にこうだし、まさにバンクーバーを表現してる映画!」

ということで、バンクーバー生活を知りたい人は見てみると良いかも。
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by myums | 2008-01-12 17:56 | 映画・海外ドラマ あ行
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ウィル・スミスの映画をまた見てしまいました。『アイ・アム・レジェンド』。

怖かったー!!

怖くて途中泣きそうだったよぉ。
ウィルスに感染した人間じゃなくて完全ゾンビだよ、あれは。


『幸せのちから』のときに書いた通り、ウィル・スミスの映画にはいつも肩透かしくらわされてますが、今回も微妙でした。

地球上の人間が全員死んだのか、何が起こってどうなったのか不明だった前半は、ストーリー展開も良かったし、マネキンを友達風に仕立ててるのもお茶目だったし、Work Outするウィルスミスの肉体もHOTだった!胸焼けしそうなくらいセクシーだね。


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このままサスペンスホラーで進んでくれることを願うけど、ウィルスミスの映画だし、人間がゾンビ化してるとかいうベタな展開かもな~、という私の期待にバッチリ応えてくれちゃって、映画中盤から、ゾンビと戦うウィルスミス1人舞台のアクションホラーものへ。

あぁ、やっぱり・・・・・・・・( ̄⊥ ̄lll)・・・・・

展開も終わり方も説得力なくて、「はぁ?」って感じだったけど、特殊メイクが怖かったので良しとします。ゾンビの中でもリーダーっぽい人がいたりするのも面白かったです。あの人は一体何者!?

映画としての深みはまったくありませんが、爬虫類の呪いにかかったようなゾンビたちをご堪能ください。
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by myums | 2007-12-31 15:51 | 映画・海外ドラマ あ行