旦那の名はBoo。変なカナダ人。得意な日本語は「ヨッパラチャッタ~」。その妻、Myums。3年間の交際、5年間の結婚生活を経て、2011年1月に長女みっしゃんが誕生。Booも私もLovelyなみっしゃんにメロメロな日々です。


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カテゴリ:映画・海外ドラマ や・ら・わ行( 19 )

三輪明宏絶賛の『ラブリーボーン』を観ました。

14歳で変質者に殺されてしまった少女が、現世と天国の狭間から家族を見守る奇跡の物語。ってことなんですが、本当に見守ってるだけです。

クラスメイトにちょっと姿を見せたり、空気を揺らすことで存在を知らせたりするものの、犯人逮捕に一役買うとか、メッセージを送るとかってことは一切ありません。

というか、前評判に踊らされて、ミステリー要素や奇跡の感動をこの映画に期待しちゃいけません。なんと言っても、監督は、ロード・オブ・ザ・リングのピーター・ジャクソンです。

ファンタジー大好き、ダイナミックなカメラワーク大好き、自分の世界観をスクリーンで爆発させるの大好きな、あのおっさんです。

ピーター昔
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ピーター今
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この映画の見所はビジュアル。といっても、これまでピーターが描いてきた少年アドベントチャーではなく、今回はとってもラブリーキッチュなガールズワールド。
70年代という時代設定に合わせ、ピンクや黄色のちょっとサイケな映像になっていて、ほんとに可愛かったです。

殺された少女がいる現世と天国の狭間は、どうやら少女の心情とリンクしているみたいで、彼女がhappyなら水彩画のように柔らかく幻想的な大自然が広がりますが、彼女が悲しみや不安を覚えると、途端に色を喪った灰色の世界に変化します。

映像の変化で、感情と時間の移ろいを見せるアプローチは、すごく上手。巧みなカメラワークも健在。裸の膝頭のアップから顔へと絞っていく動きとか、さりげないけど、うまいな〜って思わせてくれます。

でも、そのカメラワークの巧さが、図らずも映画に謎めいた雰囲気を漂わせてしまい、観客にサスペンス要素を期待させてしまったかも。そうなると、少女の最後の選択がどうしても不可思議なものに思われて、「この映画の主題は何?」ってな感想になる人も多いと思います。

私の予想では、こんな感じ。

ピ―ター原作を読む → おぉ!このファンタジックな世界観を僕の力でビジュアル化してみたいよ!→ それには大金がいる → 観客が好みそうな、ミステリと家族愛も少し描いて集客しよう → 製作総指揮にスピルバーグの名前を借りて、もっと集客しちゃおう!

スピルバーグの名前を借りるところがあざとくて嫌だな〜。
多分、自分でも、この映画のメッセージングの弱さに気付いてるんじゃないかな。こういう映画を撮るなら、もっと少女の心の内部にフォーカスを当てて説得力を出さないと。観客が少女の心理とリンクすることで、幻想的な映像がより一層生きてくるのだから。

女性受けを狙うなら、「共感」は外せないポイントですよ、ピーターさん。
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by myums | 2010-01-30 21:20 | 映画・海外ドラマ や・ら・わ行

落下の王国 - The fall -

幻想的な映像美が話題の
『落下の王国』を見ました。

20世紀前半、ロスのとある病院に入院しているスタントマンの青年が、同じ病院に入院している少女におとぎ話を聞かせてあげるというストーリー。おとぎ話が劇中劇として現実と交錯しながら展開していきます。

何がすごいって、劇中劇の中の衣装がすごい。
ストーリー展開なんかはとってつけたようなもんで、すべての力をコスチュームに注いだといっても過言ではないくらい、卓越した奇抜さ。

孔雀の羽みたいなファーとか、白と青のドレスを着た人たちが城の広間でひたすらくるくる回っていたり、紅色の蓮をイメージした和洋折衷ドレスだったり、とっても独創的なセンス。


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そんな奇抜で鮮やかな衣装が、各国の世界遺産の中で飛んだり跳ねたりする映像は、現実感がなく、おとぎ話という設定には合っていたのかもしれません。ただ、カメラワークがへたくそだったので、映画としてはドラマチックさがなく、お金をかけてる割にはチープに見えました。

幻想的な映像美とは感じなかったです。

それより、映像的に私のつぼだったのが、現実世界の方。
古い時代のアメリカの病院。薄暗い院内で、イスに腰掛けた少女が足をぶらぶらさせながら鼻歌を歌ったりしてました。少女は、ふと背後の壁に馬車の影が逆さに映っているのに気がつきます。それは、ちょうど扉の前を通り過ぎた馬車が、鍵穴から差し込む細い光とともに、壁に投影さた影だったのです。
その発見のあと、少女は、その鍵穴から差し込む光で影絵をして遊ぶようになります。

セリフもないシーンですが、馬が地面を蹴る蹄の音や、馬車の車輪ががたがたいう音、少女の鼻歌や、かわいらしいトライアングルの効果音なんかに、じんわり癒されました。

私も子供の頃、妹と一緒に壁に映る影で遊んだなぁ。影踏みとか、影送りとか、大好きだった。お母さんが影で犬を作ってくれた時の感動は今でも覚えてます。
両手を組み合わせただけなのに、壁に映る影は、本物の犬みたいに見えて、しかもお母さんが「わんわん!」と吠えると、ちゃんと口が開いたり閉まったりする。
当時は、「お母さん、天才!」 と思ったものです。


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この映画は子供が遊ぶシーンが丁寧に描かれていて、それがとても印象的でした。右手の指を左手の指が追いかける遊びとか、積み木遊びとか、入院中だから派手な遊びじゃなくて、独り遊び的なところが、素朴な感じで好きでした。

少女の英語がMumblingで何言ってるのかよくわからないのが辛かった・・・。
でも慣れてくると、これもこれで可愛いと思えるから不思議です。

ダリのビジュアルセンスが好きな人には、劇中劇のシーンもおすすめです。
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by myums | 2008-09-27 00:18 | 映画・海外ドラマ や・ら・わ行

ラスト・デイズ

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やーっと見ましたよ、『ラスト・デイズ』。
ニルバーナのカート・コベインの死に影響をうけて作られたという映画です。
(あくまで影響を受けただけであって、カートの最期を描いた映画ではありません)
きっつい映画だって聞いてたんで、なかなか手に取れずにいたんですが、Booがいない隙を狙って借りてみました。

いやあ、評判とおり、きつかったです。
ストーリーらしいストーリーがない。
台詞らしい台詞もなく、ひたすら続く主人公ブレイクの意味不明な行動。女物の下着をつけてみたり、ふらふら森に入ってみたり、ぶつぶつつぶやいてみたり。最初はその不可思議な行動を笑ってみてられたんですけど、あまりの痛々しさにどんどん胸がしめつけられて、精神が破綻するほどもがくということの苦しさを考えずにはいられませんでした。
でも、考えてもよく分かりません。

精神破綻した人の思考ってどんな状態になってるんだろう。自分の奇行を奇行だと理解してるのか、それとも自分は正常だと思っているのか、奇行を正常だと思っているからこそ精神破綻と呼ばれるのか。はたまた、おかしな言動をしている自分を、実はもう1人の平常な自分がどこからか見ていて、お前は頭がおかしいとつぶやいていたりするのか。
そこまで至るほどにもがくという状態は、いったいどこからやってくるのか。
そういう人はどうしたら、正常に戻れるのか。でも正常に戻ることがその人の願いなのか。幸せなのか。
正常でいたことが苦しくて、つらかったからこそ、頭がおかしくなったんじゃないのか。
そうしたら、やっぱり死ぬことでしか救われないのか。
でも、それは何かが違う気がする。

やっぱりよく分からないけど、たとえば、カート・コベインの場合、もし彼がドラッグに逃げずにニルバーナを脱退して、日本の片田舎なんかで自分の好きな音楽だけを作り続けることができたら、自分を失わずに済んだのかもしれない。もしかしたら、答えはそんな簡単なことだったのかもしれない。
でも、そんな図太さをカートが持っていたら、ニルバーナは生まれてないんだろうな。


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で、映画自体についてですが、カート・コベインを知ってるからこそ、色々と思索できる映画であって、知らないと、単に意味不明で妙な緊張感と重圧感たっぷりの、苦しい映画で終わっちゃうと思います。

マイケル・ピット演じるブレイクが「Death to birth」(クリックで動画へ)って歌を、ギター弾き語りで歌うシーンが、感情のほとばしりを見て取れる唯一のシーンです。

「死から誕生までの、長く孤独な旅・・・」

生が死であって、死が誕生。
生きることがそれほどに辛いと感じるほどに思い詰めるって、ある意味すごいエネルギーだとは思いますが、本当に悲痛な歌です。イタイ。心が痛い。

おすすめできる映画じゃないです。
心が半分にちぎれるような痛さを感じる映画。
「エレファント」の監督作品なので、あれが好きだった人は挑戦してみても良いかも。
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by myums | 2008-07-21 23:39 | 映画・海外ドラマ や・ら・わ行
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マサチューセッツ工科大学(MTI)の学生たちが天才的な頭脳を武器にラスベガスのカジノで荒稼ぎした、というノンフィクションに基づく映画、『ラスベガスをぶっつぶせ』を観ました。

私の期待の方向性が誤ってため、かなり物足りなかったです。

もっとすごい頭脳戦や心理戦がゴージャスなカジノで繰り広げられて、「うーん、こいつら天才!!」と脱帽させてくれるかと思ってたのに、脳みそ映画じゃなくて、体勝負+ちょっぴりハートウォーミングな痛快青春映画って感じ。

主人公の苦学生ベンくんは、他の学生より抜きん出て頭脳明晰っていう設定なんだけど、そこに説得力がまったくないし、カジノで学生同士が交わすサインもあまりにわざとらしくバレバレ。

映画の最初の方に出てくる確率論の授業。こんな問題があります。

「A、B、Cの3つのドアがあります。その中の1つだけドアの向こうにピカピカの新車が隠れています。新車が欲しいあなた。さあ、どのドアを選ぶ?」

教師にあてられたベンくんはAのドアを選びます。
すると教師は、ドアCを開きます。そこには新車ではなくヤギがいました。

「これでドアはAとBの2つになりました。このどちらかのドアの後ろには新車があります。さぁ、あなたはドアBに選択を変えますか?それともAのまま?」

ベンくんは迷わずドアBに選び直し、見事新車ゲット。

なぜドアBに変えるのかを聞かれたベンくんは答えます。「最初は3分の1ずつだった確率が、あなたがドアCを開けた時点で、ドアBに新車がある確率は3分の2で、ドアAは3分の1のままだからです」。


っつか、わかんねーよ!

ドアが2つになったんだから、確率は50/50じゃないの?
なぜドアBの方が確率が高いのか、超疑問。


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ところが、映画の中ではそこら辺の説明はまったくなく、「選択を変えるチャンスがあるときは、必ず変えるんだ」と教師が言って、冷静な判断をしたベンくんを褒めて終わり。

この確率論が気になって仕方なかったので、調べてみたら、Monty Hall Problem(モンティ・ホール問題)というものでした。それについては、
ビジネスのための雑学知ったかぶりというblogですごく分かりやすい説明がありました。
以下引用です。
ドアが100あると考えてみてください。この場合1つのドアを選んだら、その後ろに新車がある確率は100分の1、1%になります。さて、司会者が99残っているドアのうちヤギが隠れている98のドア全部を開けたとしましょう。この時、開けられていないドアに新車がある確率は99%、あなたのドアの確率は依然として1%です。ドアを交換しない手はありません。


もちろん、最初から新車のドアを選んでいたという確率もあるわけですから、なんとなく釈然としないものが残る物の、最初から選んでた確率よりもう1つのドアに新車がある確率の方が高いのは、分かる気がきます。


こういう謎解きっぽいことをベン君がやってくれてたら、ベン君がいかに天才的頭脳の持ち主なのか、すごーく納得できたのに。この映画は、「ベン君は頭脳明晰」という設定だけで無理矢理観客を納得させようとする、「設定」に頼りすぎなところがあったな〜。
もうちょっとスパイスが欲しいよ!
あと、ローレンス・フィッシュバーンが好きじゃないから、そこも減点。
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by myums | 2008-06-03 23:27 | 映画・海外ドラマ や・ら・わ行

善き人のためのソナタ

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Booが名古屋出張中のため、ドイツ映画見ました~。

ベルリンの壁崩壊前の旧東ドイツを描いた、『善き人のためのソナタ』。
映画自体の出来どうこうより以前に、国民全員がシュタージュという国家組織によって徹底的な監視下に置かれているっていう、旧東ドイツの体制がまず衝撃的でした。
そして少しでも反体制の疑いがかけられたが最後、秘密裏に家中に盗聴器をしかけられて24時間監視されるのです。そして証拠があがれば拷問のような取調べを受け投獄されちゃう。

いつどこで誰が何を聞いているかわからないので、人々は常に発言に気を配り、余計なことは話しません。たとえ恋人であろうとも家族であろうとも、互いに密告し合って自分の身を守る。

ほんの17年前まで、東ドイツはそんな国だったです。
その事実に驚愕しました。

たったの17年前ですよ?
私がカンチだリカだのとトレンディドラマにうつつを抜かしていた頃、ドイツでは表現の自由も言論の自由もまったくない時代が訪れていたわけです。同じ地球上で同じ時を刻みながら、しかも生活レベルは大差ない国同士なのに、この違いはどうでしょう。

1989年のベルリンの壁崩壊がドイツ人にとってどれだけ大きな意味を持っていたのか、この映画を見て初めて知ったような気がします。あれこそ、まさに世紀の歴史的瞬間だったのですね。


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映画としても、なかなか良かったです。社会派だけど小難しくないし、体制側の人間であるヴィスラーが、劇作家のドライマンを監視し続けるうちに、人間としての一個人に目覚めていく姿は静かながらも胸に迫るものがありました。

監視される側のドライマンと芸術家仲間の反骨精神には、エールを送りたくなりました。クリエイターはいつの時代もアウトローな存在。社会主義にドロップキックなわけですよ。

そしてそして、なんと言っても、ラストシーンが素晴らしい!

2時間以上の淡々とした物語なので正直ちょっとつらかったのですが、このラストシーンを見たら、そんな不満はぶっとびました。

なんと心憎い演出!

目頭が熱くなったよっ!
ドイツ映画って、やっぱりいいですね。


✼おまけ✼
ヴィスラー役の俳優さん、7月22日に胃がんでなくなってました。54歳だって。
映画の中では体制側の人間を演じていたけど、実生活では10年以上の間、シュタージュに監視されていたんだそうです。しかも密告いていたのは、自分の奥さん。

旧東ドイツの人間は、この映画をどう見たのでしょう。目を背けず、まっすぐと受け止められるまでには、まだ時間がかかるのではないかと思います。
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by myums | 2007-08-11 01:18 | 映画・海外ドラマ や・ら・わ行
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ヴェラ・ドレイクのDVD新作情報で見て触発された映画です。

人種と宗教の壁に悩む恋人同士の物語。
国際結婚してる私としては、やっぱり気になるテーマですよ、こりゃ。


舞台はスコットランドのグラスゴー。
キリスト教カソリック学校で音楽教師をしているロシーンは、パキスタン移民2世のカシムと出会い、急速に恋に落ちます。
ラブラブで幸せイッパイの毎日を送っていたロシーンですが、ある日カシムから、「実は両親が決めた婚約者いるんだ」と告白されるのです。

「はあ?ふざけなんよ!!」とブチ切れるロシーンに、「君の事は誰よりも愛しているけど、これはイスラムのしきたりなんだ」と一生懸命に説得するカシム。


パキスタン人であるカシムは敬虔なイスラム教徒であり、異教徒との結婚は許されていないのです。もし、カシムがロシーンとこのままつきあっていくとしたら、それは家族やイスラムとの絶縁を意味することになるのです。

でもロシーンはそんなカシムの苦境を理解してくれません。「愛し合ってれば人種も宗教も関係ないべ!そんなことで家族と絶縁なんて信じられない!」の一点張り。


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確かにね、ロシーンの言うことは分かるよ。私もロシーンの意見に賛成だよ。でもねー、宗教ってのはそんな簡単な問題じゃないんですよ。宗教って彼らにとっては、文化であり誇りであり、アイデンティティーなわけですよ。

本当に愛してるなら、ロシーンはそこのところをもう少し理解してあげてもいいんじゃないかなー。ロシーンは自己主張が激しいだけで、歩み寄りがない感じ。

「自由奔放な白人女にほだされたって、後で捨てられるのがオチだぞ。そうなったときお前はどうするんだ。何よりも大切なのは家族と自国文化の誇りだ。お前はそれを捨てられるのか?」っていう友人の言葉に揺れるカシムの気持ちも分かるよ。ロシーンの愛って、「明日は消えてなくちゃってるかも~」って感じするもん。

先のことなんて分からないっていう普通の恋愛したいなら、カシムのような敬虔なイスラム教徒と付き合っちゃダメでしょ。もしくは彼と協力して、彼の家族やイスラムのコミュニティーを納得させなきゃ。


カシムの描写もいまひとつでした。
「アイデンティティーを失うツラサが君にわかるか!?」と、何度も何度も言ってた割りに、拍子抜けするほどアッサリ家出しちゃうし。カシムの家出ってのは、家族にとって一大事なんだから、どんな修羅場が繰り広げられたのか、そこを見せて欲しかった。そしたら後の展開にも、もっと味が出たのに。


全体的に、この映画に出てくる人すべての気持ちが一方通行で、みんな前しか見てない感じでした。揺れ動いたり、相手の事情を思いやったりしないので、ストーリーが一向に交わらない。異文化共存したければ頑固じゃいかんってことですね。
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by myums | 2007-08-08 17:58 | 映画・海外ドラマ や・ら・わ行
ガエルくん主演の『恋愛睡眠のすすめ』(The Science of Sleep)
前から見たいと思ってたんです、この映画。
夢見がちな青年ステファンが、アパートの隣人ステファニーに恋をするファンタジック・ラブコメディー。なんですけど、ステファンが見る夢ってのがファンタジーっていうか、かなり奇妙奇天烈。

こんな感じです↓

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極めつけが、コレ。


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っていうか、おかしいでしょ、その手!!
でかすぎダヨ!!


どのシーンも画的にサイコーでした。
と同時にとってもノスタルジック。
小道具が全部手作りっぽいからかな。素材も、布やカーボン紙、木、石、葉っぱなんかで出来てて、子供の工作みたいな感じです。
ステファンとステファニーが、手作りの白い小船で航海に繰り出すシーン。ここはコマ送りされていて、シーンが切り替わるごとに右へ左へカクッカクッと小船が揺れるんです。海は青と白のセロファンテープで作られています。
こういうシーン、前にもどこかで見たことあったな。と思ったら、NHK教育テレビの人形劇でした。あぁ、だからノスタルジックなのか。


ガエルくん演じるところのステファンは、おかしな夢ばっかり見る上、夢と現実がごっちゃになっちゃうくらいの変わり者。夢の中でいっぱい働いてすごく疲れたから、現実の仕事休んじゃうとか。

みなさんも会社をサボる際には、ぜひ使ってみてください。
「昨日夢で一晩中働いちゃってさー。今日は代休ってことで!」


ステファンは変な発明もしてます。例えば、現実がどこでも3Dに見えるというメガネ。「世界って最初っから3Dじゃない?」と、ステファニーに突っ込まれてましたけど。あとは、1秒間だけ過去や未来に行けるタイムマシンなんかも持ってます。



なんかね、私はこういう変人なステファンが愛しかったです。
Booは「クレイジーだよ」って言ってたけど、こういう人って学年に1人や2人はいませんでした?普通なのに普通じゃない人。突拍子もない言動するから、みんなに奇異の目で見られちゃう人。
だけど、そういう人たちだって「自分は普通だ」と思ってるわけですよ。周囲から変だと言われて、実際に社会とうまくやっていけないから自分は変なんだと認めるしかないんだけど、自分のどこが変で、どうしてそれが変なのかも分からない。好きなことを言ったりやったりしてるだけなのに。そういうのってすごくツライんじゃないかな。

ステファンも自身のことを、「この頭はノーマルじゃない。永遠にノーマルにならないよ」って認めつつも、ステファニーから「気持ち悪い」って言われてすっごく傷ついてました。そりゃ好きな人にそんなこと言われたら誰だって傷つきますけど、ステファンの場合、「アイツ気持ち悪い」って言われ続けてきたんだと思うんです。
そしてステファニーという理解者とやっと出会えたのに、やっぱり「気持ち悪い」って言われちゃう。コレって本人からしたら、かなり痛いはず。


でもね、確かにステファンの言動は気持ち悪い。かわいいと思えるのもガエル君が演じてるからであって、これが普通の男だったら気持ち悪い。なのに人間としてなんだか愛しいんだよね。


この映画の監督さんは、絶対ステファンみたいな人。
じゃなかったら、あんなふうにこの映画を作ることはできないよ。


今、調べてみたら、『エターナル・サンシャイン』と同じ監督さんだった!つくづく夢と潜在意識が好きなんだね、彼は。


公開はG.Wだそうです。


✿ガエルくんの映画レビュー✿
ドット・ジ・アイ⇒こちら
キング 罪の王⇒こちら
バベル⇒こちら
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by myums | 2007-02-05 22:08 | 映画・海外ドラマ や・ら・わ行
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どうせノリがいいだけの青春ストーリーでしょ。
とか思ってなめてた私が間違ってました。


チョーーーーΣd(ゝ∀・)イイヨッ!!


『ロード・オブ・ドッグタウン』 (原題 Lords of Dogtown)

70年代のスケボーブームに革命を起こした少年3人の、実話に基づく物語。なので、ノリノリの青春ストーリーに間違いないんだけど、大人も子供も顔の知れた役者が揃ってて演技バッチリだし、ファッションもかわいいし、ちょっと粒子の粗いざらついた映像も元気イッパイに走り回る少年たちの物語にはピッタリだった。


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役者では、ヒース・レジャーがもう最高!
『ブラザーズ・グリム』『ブロークバックマウンテン』からは想像できないヨレっぷり。
ヒースはサーフショップのオーナー、スキップって役なんだけど、ヨレヨレのロレロで、何言ってても「あろひれろ~ばってんしゃ~、めえ~ん?」としか聞こえない!!
英語字幕で見たんだけど、あれなかったら理解不可能だったね。
映画後半は、仲間が離れていった寂しい男になっちゃったけど、前半のアホ炸裂ヒースは光ってました!


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あとビビッタのが、ジャッカスのジョニー・ノックスヴィルが出てたこと。しかもまた、成金趣味でバカ丸出しの妙ちきりんな役どころってのがいいね。最後の方はなぜか半裸なのがウケました。彼の場合、演技なのか好きで脱いでるのかよく分かりませんね。




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主役の3人の少年たちもかなり良かったです。
特にジェイ役の子が良かった。ていうか、好みだった(〃∇〃)
昔のレオナルド・ディカプリオを彷彿とさせる熱い演技。「スケボーで母さんをこの生活から抜け出させてあげるんだ」というとってもママ思いの優しい少年です。こんな息子がいたら絶対婿に出したくないね。
スケボーの才能もあってみんなのリーダー的存在であったにも関わらず、結局ドラッグディーラーになってしまったのが残念です。ショウビジネスの汚い世界を受け入れることができず、一生ストリートキッズでい続けた。この子が一番スキップに近い感覚の持ち主だったのかなと思います。

どっかで見たことあるなぁと思ったら、『ガール・ネクスト・ドア』に出てました(『24』のキムキムが出てる青春コメディです)。映画自体はあんまり記憶にないんですけど彼の顔だけは覚えてたってことは、やっぱり好きな顔なんでしょうね~。


それから、ステイシー役のジョン・ロビンソンは、『エレファント』に出演してたんだって。『エレファント』見てないんだよね。Booは見たくないって言うんだけど、いつか見たい映画です。
ジョン・ロビンソンって聞くと、どうしてもジュリアナ東京を思い出しちゃうんだけど。


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後半の重要人物シド役の子は、これまたどっかで見たことある。しかも映画じゃなくてテレビ番組で。
ん~ん~。Booと2人で頭ひねって考えたけど、どうしても思い出せなかったヨ(-公-、)シクシク




ところで、私とBooはこの映画が実話だってことを知らずに見てました。ところが、「このステイシーって人、有名なスケボーブランド持ってる人だよ。トニーってのもプロスケーターだし!」というBooの一言がきっかけで、彼らが実在の人物だということに気づきました。
途中、宇宙飛行士がステイシーからスケボーを借りて挑戦するも派手にすっ転ぶというシーンがあるのですが、この宇宙飛行士、実は本物のステイシー。
スケボー好きのBooは、このシーンでかなり盛り上がってましたよ。

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抜群のカメラワークで繰り広げられるダイナミックなスケボーシーンも見物です!水を抜いたプールをハーフパイプ代わりにしてターンやらジャンプやらガシガシかますし、バスの後ろにくっついて右に左に振り子のように揺れながらビュンビュン風を切ってアスファルトを滑っていく。
派手に転ぶシーンもたくさんありますよー。痛いの見るの好きな人、楽しいですよー。


ジミヘンで始まるオープニングもワクワクするし、ローカルたちの波の縄張り争いもおもしろかったし、久々に最初から最後までツボな映画でした。
最後はボロボロ泣いちゃいましたー。

【訂正】宇宙飛行士はステイシーじゃなくて、トニーホークというスケーターだそうです。すみません。間違えてました。コメントで訂正くれた方、ありがとうございました!
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by myums | 2007-01-31 23:37 | 映画・海外ドラマ や・ら・わ行
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『ユナイテッド93』(原題 United 93)

2001年9月11日に起きた米同時多発テロ。その日の管制センターでの様子と、ハイジャックされたものの標的にたどり着く前に墜落したユナイテッド93(生存者ゼロ)での出来事をドキュメンタリータッチで描いた映画です。


主人公もいなく、セリフらしいセリフもなく、ハンディカメラで客観的に撮影した映像は、渦中の混乱と恐怖をダイレクトに見る側に伝えてくれました。
特に管制センターや空軍の混乱ぶりは、リアルでした。


朝の離陸ラッシュ。管制官たちは担当の飛行機パイロットと連絡を取り合い、時には怒鳴り声も聞こえてきて、管制センター内は喧騒と活気に溢れています。

ちょっとした連絡ミスが何百もの命を奪う大事故に成りかねない仕事。だから常に緊張感があるのは分かりますが、管制官って毎日こんなにハイテンションで仕事してるんでしょうか。
あまりの忙殺さに、Booも私も目が点でした。


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そこへ、アメリカン11便との通信が途絶えたという情報が入ります。突然途絶えた通信。事故なのかハイジャックなのか、原因は不明。そして次々とほか2機の飛行機と通信が途絶えます。

混乱の渦中にある管制センターに、今度はワールドトレードセンター炎上のニュースが飛び込んできます。モクモクと黒煙を上げるワールドトレードセンター。錯綜する情報に翻弄され混乱の極みに立たされる人々。

一体ぜんたい、何が起こっているんだ。


「テロです」と、思わず教えてあげたくなるくらいその場の混乱と不安がうまく描写されていました。後半のユナイテッド93での出来事よりも、管制センターでの場面のほうが強烈に感じたのは、やはりそれらが真実に限りなく近いからでしょう。


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もちろんユナイテッド93内の描写も鬼気迫るものがあって、緊張感がありました。
印象的だったのは、報復のために命を懸けるテロリストと報復される側の罪なきアメリカ人が、同時に神への祈りをつぶやくシーンです。テロリストはコックピットで、アメリカ人は座席で、神への祈りを絶え間なく口ずさみます。

人種も言葉も信じる正義も違う2人。けれど願いはたった1つ。

「神よ、私を救いたまえ」


ユナイテッド93で何が起こったのか、その事実は私たちには分かりません。けれどコックピットを奪取したテロリストと座席で死への恐怖に怯えていた乗客たちが、同じ人間であることだけは真実なんだなと思いました。


総合的にみて着眼点もいいし、よくできた映画でした。テロリストのリーダー役の人もインテリっぽくてちょっと素敵だったし。死に至るまでの経過を憶測で描くという点では『オープンウォーター』と同じ手法ですよね。あれもハンディカメラで撮影してて、かなり臨場感のある映画でしたね~。


ただ、『ユナイテッド93』という映画を、現実と切り離して見るのは結構難しいかなって気もします。だって未だにアメリカとイラクはもめてますし、9.11が本当にアルカイダの仕業だったのかも謎のまま。現在進行形の事件ですから。
ずっと先の未来に見てこそ意味のある映画だと思います。


✿おまけの感想✿
ユナイテッド93で起こったことは、機内電話や携帯電話から外部に連絡を取る場面以外は、憶測に過ぎません。いくら乗客の一人が「俺たち自身でテロリストをやっつけてコントロールを奪う。Let's Roll!!」という言葉を家族に伝えていても、実際にそれが行動に移されたのかどうかは誰にも(少なくとも一般人の私たちには)知りえないのです。

それなのにユナイテッド93の乗客を、愛国心からテロリストと戦った英雄として称え、「Let's Roll!!」を報復の合言葉のようにしたブッシュ政権が、私は嫌いです。
たとえ、乗客たちが戦ったのが事実だったとしても、それは愛国心からではなく、生き延びたいからにほかならなかったはずです。
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by myums | 2007-01-31 17:29 | 映画・海外ドラマ や・ら・わ行
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カナダとイギリスの合作、『タイドランド』を見ました。


感想を一言で言うと、

世界一子供に見せたくないファンタジー映画。


だってさ、親がヘロイン中毒で、注射器の準備まで娘にやらせて、挙句にODで死んじゃって、取り残された少女が想像力だけで生き延びていくんだけど、SEX見ちゃったり、腐りかけたお父さんの死体を剥製にしたり、グロイ描写がたっぷりなんだもん。


なのに、これがおもしろいんだなー。

めちゃくちゃ好きな映画でしたっ!

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なんと言っても、主人公ジェライザ・ローズのイマジネーションがイイ。
草原を大海原にして泳いだり、頭だけのバービー人形と会話したり、出会った知的障害の男と結婚してみたり、その男のお姉さんを恐ろしい幽霊にしてみたり。

こういうのって、自分が子供の頃にもやってたなぁ~。ジャングルジムが家になったり、人形で人体実験したり、ちょっとエッチなことにも興味を持ったり。
自分の子供時代を今振り返ると、生意気なガキだったな~と思うけど、子供って案外みんなそんなもので、大人が思う以上にダークな世界観持ってるよね。


そう思うと、この映画って始めから終わりまで子供目線。子供のイマジネーションだから、大人の私たちには予測もつかない方向に転がっていくわけ。それがおもしろいんだよね。
この辺は、さすがギリアム



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あと、ジェライザ・ローザがめちゃカワイイ.(・∀・)b゚
最初は、ちょっと演技が大仰じゃない?って思ったんだけど、イマジネーションで遊んでるときの子供って、本当にああいう感じ。彼女、『サイレント・ヒル』の女の子だって知って、ビックリ。Booが「ホラー少女だね・・・」って言ってました。
カナダ・バンクーバー在住らしいです。



見終わって、『ラスベガスをやっつけろ』のテリー・ギリアムが帰ってきた!って感じで、嬉しくなりました゚.+:。∩(・ω・)∩゚.+:。ゎ~ぃ
『ブラザーズ・グリム』はよくわからなかったので・・・)
ギリアム好きな人は必見ですよ!



ちなみにタイドランドって干潟のことらしいです。
北米にTIDEっていう洗濯用洗剤があるんですが、洗剤=TIDEってくらいの代表格ブランドなんですよ。だから、この映画も「洗剤の国」ってことかと思ってました・・・。


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by myums | 2007-01-18 16:02 | 映画・海外ドラマ や・ら・わ行