以心伝心

日本人ならではの文化 『以心伝心』。

私はこの言葉の意味を履き違え、第1回目の結婚で痛い目にあった。
日々の結婚生活の中で生まれる、
相手に対するプチ不満。
脱いだら片すとか、使ったら仕舞うとか、家事を手伝えとか、
非常にささいなこと。
ささいなことだけに、イチイチ言いたくないので、
取り合えず、我慢して自分でやる。
そんな小さな我慢が積み重なって、イライラしてきて
「あーあ、この人って、私のこと全然分かってくれない。」
と、なる。

よく考えたら、分かってくれなくて当たり前である。
だって、伝えてないのだから。

「そのくらい、言わなくても察してよ」
「態度に出してるんだから、分かるでしょ」
という論理は、まったくワガママだった。
相手はエスパーじゃないのだ。

Booと出会った後は、これを教訓に、
何でも言葉にして伝えるようにしてる。
もともと『以心伝心』なんて、思考すら存在しないカナダ人相手。
ないものを期待したって、ストレスが堪るだけ。
口にした方が、はるかに楽なのだ。

ところが、先週Booがこんなことを言ってくれた。
その時、私は次の週から学校に通うことが決まっていた。
「来週からMyumsも忙しくなるだろうから、
家事とか宿題とか、出来ることは手伝うよ」。
なんと、嬉しいお言葉。ホント、可愛い奴。

そして、Booが続けていった一言に、
私はデッカイを感じた。

「でも、もし俺が忘れてたら、『○○してー』って言ってね」。

彼は、私が小さな不満を積み重ねないように、
防御策を張ってくれたのだ。
私が、『以心伝心』文化を持つ日本人であり、
自分は、『なんでも言葉にする』カナダ人である
ということを、理解し歩み寄ってくれた、一言だった。
なんだかジーンとした。

以心伝心とは、
「私の気持ちを察しろ、コノヤロ」と、相手に期待することでなく、
相手のことを、思いやりを持って考えてあげる。
そういうことじゃないかと、思う。

なが~い年月を一緒に重ねて、
「ツー」「カー」の『以心伝心』が生まれるんじゃないかな。
Booと私も、そんなじい様ばあ様になりたいな~。
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by myums | 2005-03-02 12:41 | 国際結婚とカナダ  

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