サムサッカー Thunmbsucker
2007年 03月 21日
キアヌ・リーブスとヴィンス・ヴォーン、ティルダ・スウィントン(ナルニア物語に出てた人)が出演してるので見てみました、『サムサッカー』。
主人公のジャスティンは17歳になっても指しゃぶりが止められなくて、そのせいで自分に自信が持てないって設定なんですけど、うーん、指しゃぶりっていうBad habit(悪い癖)が映画の主題にそぐわないような感じしました。
「人間は誰しも何かに依存して生きている」とか
「大切なのは答えのない世界で生き抜く力だ」とか、
言いたいことはしごくもっともで共感できるんだけど、だからって指しゃぶりを公共の場でしても問題ないってわけじゃないと思う。
指しゃぶりに限らず、鼻くそほじったり歯の隙間を指でほじったり、耳をほじったり、しまいにはそれを食べちゃったりする人、いますよね。プライベートでやってる分にはいいですけど、電車の中とかでしてる人。公害です。
大人になっても止められないBad habitなんて誰でもあると思うし、止められないから癖なわけで、それに対してなんらかの答えを見つける必要もないんだけど、せめて他人を不快にさせないっていう配慮は必要でしょ。
屁理屈の多い私が言うのもなんだけど、正しい答えなんかないっていうのと指しゃぶりを結び付けるのは屁理屈じゃないかな~。
初めてのSEXに初めてのマリファナっていうのも、青春映画のシンボルとしてはもう古いしね。
グッとくるセリフが多い映画なだけに、もったいなかったな~。
後から知ったんですが、この映画の監督さんってマイク・ミルズなんですね。と言っても詳しいわけじゃなく、GAPとnikeのCMディレクターってことしか知らないんですが。
グラフィックアーティストであるマイク・ミルズの作品なのに、映画自体はまったく凝った映像じゃありません。CGよりも自然光を生かした作りになっています。
彼はきっと、欠点に立ち向かい克服するのではなく、欠点も丸ごとすべてを受け入れる、繊細なタイプのアーティストなんだろうな。
by myums | 2007-03-21 13:55 | 映画・海外ドラマ さ行