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SIX FEET UNDER

「LOST」のDVDが日本でもレンタル開始になるみたいです。
前にも書きましたが、このドラマではいろんな国のアクセントが聞けるので、英語の勉強にすっごく役立ちます。

このドラマってハワイのオアフ島で撮影されてるんだって!
オアフにあんなジャングルがあるなんて。(ノ゜⊿゜)ノびっくり!!



で、今私とBooがハマってるドラマは、こちら。「SIX FEET UNDER」

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葬儀屋さんを営むフィッシャー一家をめぐるお話です。
毎回冒頭に人が死ぬんですが、人の死様って本当にさまざまで、そしてあっけないですね。

事故だったり、突然の発作だったり、時には自殺か事故か判別のつかないケースもあったり。生まれて間もない赤ちゃんの自然死というのもありました。

ゲイのカップルがボコられて死んだり、若者が銃に撃たれて死んだり、上から物が落ちてきて偶然下を歩いていた人の頭に当たって死んだり。


私たちは死んだ人のバックグランドをまったく知らされず、彼らは出てきていきなり死んじゃうんです。
いきなり人生の終止符。心の準備も何もあったもんじゃない。
“死ぬ”っていうのは、大概の場合はそういうものなんでしょうが。
何か割り切れない、やるせない気持になります。


残された家族がフィッシャー家に葬儀の相談に訪れるというのが、ドラマの流れになっています。そして葬儀のプロデュースを絡めながら、フィッシャーファミリーそれぞれの人生を描いていきます。



フィッシャー家は、人生を空っぽに感じ独りになることに怯える母、今ひとつ責任感に欠ける長男、クリスチャンでありながらゲイの次男、周囲とウマクやっていくことのできない高校生の長女の4人家族。

スッゲーハッピーとまではいかなくても、まあまあな人生を送っています。でも、まあまあですから。決して幸せに満たされてるわけじゃあ、ないんですね。
心の端っこに、いつもなんとな~く不安がくすぶってる。
不安は、時々頭をもたげてその存在をアピールしてきます。
その時人は、深く考えます。
「人生って何だろう」。




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もう1つの見所は、死体を葬儀用に美しく修復するシーン。

どんなに顔がグジャグジャになっていようと、死相に崩れていようと、あの手この手でキレイにするわけです。
グロイですけど、ある意味芸術的。



テーマが“死と人生”なので、回を重ねるごとにヘヴィになっていきますが、ブラックユーモアたっぷりで、シニカルな構成なのもいいです。
特に、ちょくちょく現れる事故死した父親(ゴースト?)が、ウィットに飛んでいて粋なオジチャマなんですよ。
父親としての人生のほかに、秘密部屋を持っていたり実はマリファナが好きだったりと、自分の人生もしっかり楽しんでいて、バランス感覚のある人だったみたいです。

そんな父親の真実を知ろうとあれこれ探る長男の前に現れ、

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「 『俺ってお父さんのこと何も知らなかったよ。( p_q)エ-ン!!』 なんてのは、止めろ止めろ。
そんなおセンチはさっさと乗り越えちまえ」


なんてアッサリ言ってくれちゃいます。




監督は、映画「アメリカン・ビューティー」の脚本家アラン・ボール。
悲劇を喜劇で描く。
そんなスタイルが好きな人には、絶対おすすめのドラマです。

by myums | 2006-06-22 16:42 | 映画・海外ドラマ さ行  

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