ベトナムで思うこと

ベトナムと言えば、外国資本の流入による経済成長が目覚ましい国。そんなイメージでした。実際、ホーチミンに行ってみると、モダンなビルが次々と建設されていますし、「Lease for Office」の看板を掲げたビルもたくさん目にすることができます。

東京にいては感じることの出来ない、「発展途上」という上昇気流を肌で感じることが出来るでしょう。でも、一般市民の生活レベルはまだまだ低いのが現状です。物売りや乞食もたくさんいます。

この旅行中、Booと私は、「ベトナムの発展に必要なものはなんだと思う?」という話をしました。Booが挙げたのは、ホスピタリティー教育。

ホーチミンの最たる産業は観光。ホスピタリティー教育がもう少し行き届けば、ベトナムの観光業は劇的に伸びると思います。

例えば、タクシー。会社によってサービスレベルが全然違います。私たちも、ぼったくられそうになったり、すごく態度が悪いタクシーにあたったりしましたが、何度か乗るうちに、Vinasunというタクシーが、料金も明朗で運転手の感じも良いということが分かりました。ここの運転手は、きちんと教育されてるんでしょうね。

観光客が望むサービスとは何か、観光客にお金を落としてもらうためのサービスとは何か、効率的な働き方とは何か、そこらへんにフォーカスした教育は必要かもしれません。


私が挙げたのは、基本的な教育、学力です。
ベトナムでは義務教育は小学校まで。あの、ちょっと怪しいマッサージのオネエちゃんも、義務教育を終えた後は、ずっと働いているそうです。勉強はしたいけど、お金がない。だから独学で英語を少しづつ勉強してるんだと。

ホーチミンでは、本当に多くの子供が働いていました。子供は労働力なのです。学校がひけた後の労働であれば良いですが、労働が優先されてしまうのは、問題です。

これからますます外国資本が流入してきた時に、ベトナム人が安い労働力にならないためにも、学力をつけて、世界を見る目をと知識を持つことはとても大切です。一朝一夕にはいかないでしょうが、近い将来、田舎の子供でも、せめて中学までは卒業できるくらいになってくれたらいいなと思います。

観光客の私たちにできることはなんでしょう。
それは一重にお金を落とすこと。
発展途上国での買い物に慣れていなかった私は、最初は警戒心まんまんで、余計な金は出さん!と思っていました。
ところがある日、こんな光景を見たとBooから聞かされました。

大晦日の夜。カウントダウン・パーティーに向かう人で溢れる通りを、笛を吹きながら歩く父親と、父の服を引っ張って先導する娘がいました。父親はたぶん盲目。ぼろぼろの服を着た、物乞い親子です。私もその親子は覚えていますが、お金を渡す人は誰もいませんでした。ところが、通りで大量の風船を売っていた物売りが、彼らに駆け寄り小銭を渡したそうです。
お金のない物売りが、お金のない物乞いに小銭を渡す。なんだか切ない光景です。

「彼らは必死で生きてるんだと思ったよ」。

Booのその言葉を聞いて、私は目が覚めたような気がしました。ちょっとくらいだまされたって、ぼられたって、あげたらいい。だって、私たち観光客は、この国で大金持ちなんだから。私たち個人の力で彼らの生活水準を底上げするのはできないけれど、私たちの小銭によって彼らの数日間が賄えるなら、ケチケチしないで小銭を渡したらいいんだ。
それが観光客にできることなのですから。
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by myums | 2010-01-23 01:14 | 国際結婚とカナダ  

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